関東大学リーグ戦(リーグ戦)では、優勝決定戦となった明大との最終節で0-4の完封負けを喫し、無念にも目前で明大に優勝を明け渡してしまった早大。日本学生氷上競技選手権(インカレ)という大舞台でこの雪辱を果たすために、トレーニングに励む早大の…

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)では、優勝決定戦となった明大との最終節で0-4の完封負けを喫し、無念にも目前で明大に優勝を明け渡してしまった早大。日本学生氷上競技選手権(インカレ)という大舞台でこの雪辱を果たすために、トレーニングに励む早大の12月13日の練習の様子を伝える。

 まだ日も出ていなく、外の空気は体の芯まで凍らせてしまうほど冷たい午前4時に練習は始まった。氷上でのウォーミングを終えると、2対2などリンクを縦半分に分け、それぞれに片方のゴールに向かう速攻練習に移行する。コーチの笛や指示に合わせ選手たちは小気味よく練習を消化していく。また、今回の練習で目立ったのはパワープレーの状況を想定したトレーニングだ。ハーフコートで2セットごとに分かれて、攻守の交代をしながらパワープレー時の攻撃を確認していた。コーチのアドバイスやインターバルを挟みながら、練習は進み、ペナルティショットのトレーニングがスタートする。このトレーニングでは、各選手がフェイントやショットの技術を磨き、確かめた。また、ショットが決まるたびにそれまでよりも大きな歓声が上がるなど、活気のよさも目立った。


コーチのアドバイスに聞き入る早大陣

 そして最後には、赤と白のセット、黄と青と黒のセットとユニホームの色で分かれゲーム形式のトレーニングを行った。このゲームではそれまでよりも激しい試合本番さながらのディフェンスや美しいパスワークも見られ、攻守ともに順調ぶりをアピール。充実した内容の氷上練習を終えた。その後は体育館に移動し、ストレッチなどを行う。体幹トレーニングでは、正しい姿勢をキープするためにダソムコーチのアドバイスが各選手に伝えられる。また、ボディバランスやアジリティの強化を狙ったトレーニングは、ミニハードルやコーンを用い和やかな雰囲気の中で行われ、クールダウンの後、3時間にわたる練習は幕を閉じた。


体幹トレーニング中の選手

 練習後、GK谷口嘉鷹(社4=東京・早実)が「今のところ大きな怪我をしている選手もいないので、チーム的には万全のコンディションなのかなと思います。」と語るように、チームの状態に不安はない。また4年間で1度も獲得できていないタイトルへの早大選手たちの思いは一つ一つのトレーニングに取り組む姿勢から十二分に伝わってくる。リーグ戦では逃してしまった栄冠を掴み、日本一に輝くために、冬の釧路での決戦へ鍛錬は続く。

(記事 杉原優人、写真 山田流之介、鬼頭遥南)

コメント

GK谷口嘉鷹(社4=東京・早実)

――リーグ戦後の練習をここまで振り返っていかがですか

リーグ戦が終わってから2週間くらい練習したのですが、最初の1週間くらいはチームとしても1回リフレッシュするという意味でファンメニューを多めにやりました。先週からはけっこう本格的にインカレに向けて良い調整ができたと思います。

――きょうの練習の流れは

今週から人数の多い練習メニューが多くて、コミュニケーションを絶対取らなければいけないことが多いので、そういった中でしっかりコミュニケーションをとって練習しているように見えたので良い雰囲気だと思います。

――チームの状態はいかがですか

今のところ大きな怪我をしている選手もいないので、チーム的には万全のコンディションなのかなと思います。

――ご自身の状態は

僕自身も、今はコンディションを調整する前の段階でもっと追い込む時期だと思っているので、そこは今すごく自分自身でも追い込めているのでいいかなと思っています。

――釧路の合宿ではどのように状態を仕上げていきたいですか

釧路に入るのはインカレ3日前くらいなので、そこから何かを直すことはできないと思うので、釧路に入ったら体調管理をしっかりして万全の状態で挑めるようにしたいです。