多くの感動や、名プレーを生んできた2010年代の男子テニス。名プレーが生まれた一方、珍プレーも生まれてきた。今回は2015年の「ATP1000 インディアンウェルズ」で起きた珍プレーを紹介する。珍プレーが生まれたのは、男子シングルス1回戦、…

多くの感動や、名プレーを生んできた2010年代の男子テニス。名プレーが生まれた一方、珍プレーも生まれてきた。今回は2015年の「ATP1000 インディアンウェルズ」で起きた珍プレーを紹介する。

珍プレーが生まれたのは、男子シングルス1回戦、マーディ・フィッシュ(アメリカ)対ライアン・ハリソン(アメリカ)でのこと。

第3セット、第2ゲームでのデュースという白熱した場面でそれは生まれた。ハリソンのワイドサーブにより、フィッシュはコートの外側に押し出される。ハリソンはその隙を狙って、ドロップショットを放つ。フィッシュは猛ダッシュするとなんとか追いつき、逆サイドへ綺麗に返球した。

しかし、猛ダッシュしたせいで、上手くストップすることができずに、タッチネットはおろか、上半身が丸ごと相手コート側に乗り出してしまい、身動きができなくなった。

この全力プレーが生んだ珍事に会場は大盛り上がり。動けなくなっているフィッシュに気づいたハリソンは、小走りで駆け寄って助けていた。

フィッシュは2011年に世界7位を記録した元トップ選手。通算で6度のツアー優勝を遂げている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2015年「ATP1000 インディアンウェルズ」でネットに引っかかったフィッシュ(手前)と助けるハリソン(奥)

(Photo by Harry How/Getty Images)