写真=Getty Images

「多くを与えてくれたマイアミに恩返しがしたい」

現役を引退したヒートのレジェンド、ドウェイン・ウェイドは2016年にチームを離れたことを後悔している。

ウェイドは2003年のドラフトで全体5位でヒートに入団。ヒートでプレーした13年間でNBAチャンピオンに3度輝き、2006年にNBAファイナルMVP、2009年には得点王も獲得している。フランチャイズを代表する選手だったが、ピークが過ぎたと判断するヒートが提示する契約条件に納得できずに2016年にチームを離れた。

彼が選んだ移籍先は故郷シカゴのブルズ。ここで1年を過ごした後、2017-18シーズンにキャバリアーズと契約して盟友レブロン・ジェームズと再びタッグを組むも、シーズン途中にトレードでヒートに戻った。そして昨シーズンを最後に現役を退いた。

ポッドキャスト番組に出演したウェイドは、「僕はヒートを出るべきではなかったし、球団社長のパット・ライリーもそう思っている」と明かした。

「僕は移籍してはいけない選手の一人だった。ダーク・ノビツキー、コービー・ブライアント、ティム・ダンカンのように一つの球団でキャリアを終えるべきだった。でも離れることになってしまった」

移籍は不本意だったが、ライリーとの関係は良好だという。ウェイドはライリーと1対1で話し合い、オープンな意見交換をした。今では2人ともあのような事態は避けるべきだったと考えているとのことだ。ただ、一度ヒートを離れ外から見る機会があったおかげで、ライリーや球団に対する感謝の気持ちがさらに深まったようだ。

「今後の人生の方向性が決まったら、いつかは球団に戻りたい。長年多くを与えてくれたマイアミに恩返しがしたいんだ」

激動のキャリアを終えたばかりで、ようやく一息ついたウェイド。セカンドキャリアもヒートとは切り離せないものになりそうだ。