大坂なおみ(日本/日清食品)の「全豪オープン」優勝や、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)、ココ・ガウフ(アメリカ)といったニュースターの誕生など、多くの話題があった2019年女子テニス。今年も多…

大坂なおみ(日本/日清食品)の「全豪オープン」優勝や、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)、ココ・ガウフ(アメリカ)といったニュースターの誕生など、多くの話題があった2019年女子テニス。

今年も多くの名プレーが生まれたツアーの中で、今回は6月のWTA(女子テニス協会)月間ベストショットに選ばれた、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)の素晴らしいパッシングショットを振り返って紹介する。

このプレーが生まれたのは6月、芝コート大会「イーストボーン国際」初戦の対キルステン・フリプケンス(ベルギー)でのこと。

サービスを放ったウォズニアッキは、そこからストレート、クロスと展開し相手を動かした。しかし相手は巧さがあるベテラン、フリプケンス。ウォズニアッキのクロスショットが少し浅くなったところを、フリプケンスはアプローチショットを打ち込みネット前に詰めていった。

しかし、その勢いあるアプローチショットを、ウォズニアッキはハーフバウンド気味のフォアハンドスライスでダウン・ザ・ラインに跳ね返す。そのショットは、フリプケンスから遠いサイドライン上に決まり、見事なパッシングショットに。

相手の球の勢いもうまく利用した、このプレー。ショットが決まると会場は拍手喝采となった。

元世界1位の29歳ウォズニアッキ。今シーズンは4月の「ボルボ・カーズ・オープン」で準優勝したものの優勝はなく、現在は世界37位(ランキングは12月9日付け)につけている。また先日自身のSNSで、来年2020年の「全豪オープン」後に引退することを発表した。同大会は、2018年に自身初となるグランドスラム優勝を果たした思い出の地だ。

なおウォズニアッキは、大坂と過去3度対戦。ウォズニアッキの2勝1敗と勝ち越している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのウォズニアッキ

(Photo by Shaun Botterill/Getty Images)