日本時間16日、WTA(女子テニス協会)が大坂なおみ(日本/日清食品)の新コーチにウィム・フィセッテ(ベルギー)が就任したと報じている。フィセッテはまだ39歳ながら、指導した選手のうち4人がグ…

日本時間16日、WTA(女子テニス協会)が大坂なおみ(日本/日清食品)の新コーチにウィム・フィセッテ(ベルギー)が就任したと報じている。フィセッテはまだ39歳ながら、指導した選手のうち4人がグランドスラムの決勝へ進出している。今回はその4人のフィセッテが在任中の戦績を紹介する。

■キム・クライシュテルス(ベルギー) 2009年~2011年

フィセッテは2004年からクライシュテルスのヒッティングパートナーを務め、指導者への道を歩み始めた。そしてクライシュテルスが2009年に現役復帰をする際に、正式にコーチに就任。すると復帰直後の「全米オープン」で、いきなり優勝へ導いた。その後も2011年の退任までに、クライシュテルスは2010年の「全米オープン」と「WTAファイナルズ」、2011年の「全豪オープン」でも優勝。2011年には世界1位に返り咲いた。

■サビーネ・リシツキ(ドイツ) 2013年

ロシアのジュニアチャンピオンであるイリーナ・クロマキワ(ロシア)を指導後、フィセッテはリシツキのコーチに就任。2013年の「ウィンブルドン」では彼女を準優勝へと導いた。

■シモナ・ハレプ(ルーマニア) 2014年

2014年の1月からフィセッテはハレプを指導。この年ハレプはツアー2大会で優勝を飾った。またハレプが初めてグランドスラムに決勝に進出したのが、この年の「全仏オープン」(準優勝)だった。「WTAファイナルズ」でも初めて準優勝し、年始には世界11位だったのを、年末には3位になっている。

■アンジェリック・ケルバー(ドイツ) 2017年~2018年

2017年のシーズン終了後からフィセッテはケルバーを指導。ケルバーは2016年に初めて年末1位に輝いたが、この2017年はツアー優勝なしに終わり、年末ランキングは21位にまで落としていた。しかし2018年の「全豪オープン」でベスト4と好スタートを切ると、「ウィンブルドン」で優勝している。

4人のグランドスラムファイナリストを生んだ他、フィセッテはビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、ジョハナ・コンタ(イギリス)などのコーチも担当。多くの実績を積み重ねてきたフィセッテが、大坂にどんな結果をもたらすか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での大坂なおみ

(Photo by TPN/Getty Images)