イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドのトッププレーヤーを招集して4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、来年、ニュージーランドに遠征してワールドカップチャンピオンのオールブラックスに挑む。世界が注…

 イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドのトッププレーヤーを招集して4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、来年、ニュージーランドに遠征してワールドカップチャンピオンのオールブラックスに挑む。世界が注目する大勝負まで約9か月と迫った9月7日、ライオンズの指揮官はウェールズ代表のウォーレン・ガットランド ヘッドコーチ(52歳)が務めることが公式に発表された。

 ガットランド氏はニュージーランド出身で、2007年12月にウェールズ代表ヘッドコーチに就任。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとのかかわりは2009年からで、同年の南アフリカ遠征ではアシスタントコーチを務めた。そして2013年にはヘッドコーチとしてライオンズを束ね、オーストラリア代表との激闘を2勝1敗で制し、ライオンズにとって16年ぶりとなるテストシリーズ勝ち越しを決めていた。

 2017年ツアーでも采配を振ることになったガットランド氏は早速ライオンズの仕事に取りかかり、来年のニュージーランド遠征が終わるまでの間、ウェールズ代表の指揮はロブ・ハウリー アシスタントコーチが代行することになりそうだ。

 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは1971年のニュージーランド遠征で初めてオールブラックスに勝ち越したが、それ以降は苦汁をなめている。2017年のツアーはオールブラックスとのテストマッチ3試合を含め、計10試合が組まれており、6月3日のニュージーランド・バーバリアンズ(地区代表選抜)戦を皮切りに、スーパーラグビーのNZ勢5チームやマオリ・オールブラックスとも対戦する。

 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのその他のコーチングスタッフとマネジメントチームは今年12月に発表される予定。選手は、来年4月頃にアナウンスされるとみられている。