大坂なおみ(日本/日清食品)の「全豪オープン」優勝や、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)、ココ・ガウフ(アメリカ)といったニュースターの誕生など、多くの話題があった2019年女子テニス。今年も多…

大坂なおみ(日本/日清食品)の「全豪オープン」優勝や、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)、ココ・ガウフ(アメリカ)といったニュースターの誕生など、多くの話題があった2019年女子テニス。

今年も多くの名プレーが生まれたツアーの中で、今回は4月のWTA(女子テニス協会)月間ベストショットに選ばれた、イガ・シフィオンテク(ポーランド)の絶妙なコントロールショットを振り返って紹介する。

このショットが飛び出したのは4月、クレーコート大会「レディース・オープン・ルガーノ」準決勝のクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)戦。シフィオンテクが6-0、3-0と大きくリードした第2セットでのことだった。

サービスをリターンしたシフィオンテクは、次のプリスコバの球が若干浅くなったところをフォアハンドのスライスで返球。これがクロスの最も角度のついた、最も浅いネット際に決まりあっさりとポイントを奪った。

相手プリスコバはこのショットが繰り出された瞬間にボールを追うのを諦め、球の行方を見つめるしかなかった。

世界60位(ランキングは12月9日付け)で現在18歳のシフィオンテクは、このプレーを見せた「レディース・オープン・ルガーノ」で自身初のツアー準優勝(同大会出場時は17歳)。

なおシフィオンテクは、大坂とは今シーズン8月の「ロジャーズ・カップ」で過去1度だけ対戦した。その時は大坂にストレートで敗れたものの度々素晴らしいショットを見せ、この試合でのシフィオンテクのプレーに大坂は感銘を受けたようだ。そして意気投合もしたようで、「全米オープン」の大会前には一緒に練習を行った。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)