準々決勝の相手は昨年度同大会で勝利を収めた中大。序盤から相手に主導権を握られる苦しい展開に。終盤に追い上げるも惜しくも及ばず、4年生にとっては悔しい引退試合となった。◆11・25~12・1 全日本大学選手権(大田区総合体育館他…

  準々決勝の相手は昨年度同大会で勝利を収めた中大。序盤から相手に主導権を握られる苦しい展開に。終盤に追い上げるも惜しくも及ばず、4年生にとっては悔しい引退試合となった。

11・25~12・1 全日本大学選手権(大田区総合体育館他)

11・29 中大戦(墨田区総合体育館アリーナ)

明大2{16―25、20―25、25―23、25―19、13―15}3中大

<スターティングメンバー>(ローテーション順)

OH島波輝(政経3=皇學館)、MB安井恒介(政経1=市立尼崎)、OP池田颯太(営3=松本国際)、OH鎌田佳朗(法4=東亜学園)、MB三輪大将(政経2=高川学園)、S上林直澄(法3=東亜学園)、Li鳴尾空海(商2=習志野)、Li瀧田大輔(商3=洛南)

 苦しいスタートだった。試合序盤から相手の強力なサーブの前にレシーブを乱され、いきなり2セットを失う展開に。後がない第3セット。中盤までリードを奪うも、富田将馬(中大)のサービスエースなどで7連続失点。1923となり敗戦の暗雲が立ち込める。それでも「簡単には終わりたくなかった」(鎌田)。息詰まる長いラリーの中、島がスパイクを決めて一命を取り留める。最後は5連続ポイントでこのセットを奪取。第3セットで完全に勢いに乗った明大は勢いのままに第4セットも連取する。

 勝負が決まる最終セット。序盤から一進一退の攻防が続く中、119の場面。三輪のブロックポイントが決まったと一度は判定されるかと思われたが、審判の協議の結果ボールがラインを割ったとして相手の得点に。このプレーで勢いづいた中大に逆転を許し、迎えた中大のマッチポイント、鎌田の放ったサーブは無情にもコート外へ。あと一歩のところで勝利を手にすることができなかった。

 日本一を目指して戦ってきた1年間。「まとまるのが遅かった」(鎌田)、「日本一を争う土俵に立てていなかった」(小松一哉主将・政経4=雄物川)と最後は悔いの残る結果となってしまった。それでも「楽しくて濃い4年間」と鎌田は大学バレーを振り返る。そしてチームとして苦しんだ経験を生かして、来年度こそは日本一の栄冠をつかみたい。

[入野祐太]

試合後のコメント

鈴木監督

――試合を振り返っていかがでしょうか。

 「出だしは少し固くなって、向こうのいいサーブにやられて流れを持っていかれてしまいましたが、後半盛り返して、フルセットまでなんとかもう一歩のところまで来ました。しかし最後また逆転でやられるという、それもやはりサーブにやられたところなので、いいサーブをうちも負けずに打っていくしかないなというのが今の気持ちです」

 
小松

――最後にメッセージをお願いします。

 「最後の大会でこんな情けれない試合をしてしまったというのは悔しですけれど、応援というのはすごい力になりましたし、見てくなさっている人たちにコート中で感謝を表現できれば一番良かったけれど、それができなかったからこういう言葉になってしまいますが、1年間通して明治の応援してくださった方々には感謝したいし、支えてくれた親や家族やOB、明治のバレー部に関わってくれた人に感謝したいなと思います」

鎌田

――コートに立つ4年生が一人ということも焦りはありましたか。

 「僕が決めないと、僕が勝たせないと他の4年生回りでデータを取ってくれている人が報われないかなと思っていましたし、なんか一人で変に背負い込んでいた部分があって、そこで決め切れなかったのが僕の弱さかなと思います」

池田

――新チームではどのように引っ張っていきたいですか。

 「いままでは自分のことをしっかりやって、チームや、周りを見て冷静にやることが自分の仕事でしたけれど、来年は自分のこと第1ではいかないですし、チームのことを考えて時には厳しい言葉や喝を入れないといけない立場になると思うので、チームを締める役割を来年はできないといけないですし、そういうことができる最上級生になりたいです」