27日、WTA(女子テニス協会)が10月のベストショットを発表。女子ツアー最終戦「WTAファイナルズ・深セン」でエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が見せた、信じられないほど曲がるフォアハンドス…

27日、WTA(女子テニス協会)が10月のベストショットを発表。女子ツアー最終戦「WTAファイナルズ・深セン」でエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が見せた、信じられないほど曲がるフォアハンドスライスショットが選ばれた。

そのスライスショットが飛び出したのはグループリーグ第2戦、シモナ・ハレプ(ルーマニア)との対戦でのこと。

第2セット中盤でのハレプのサービスゲーム、18本にも及んだロングラリーの最後のショット。最初は強打のラリーが続き、その中でスビトリーナがハレプの体勢を崩すことに成功。しかし、ハレプも持ち前の粘りで拾い続ける。すると一瞬スビトリーナが逆を取られたかに見えたが、上手く踏みとどまると、フォアハンドで思い切りラケットをスイング。力強くかけられたサイド回転により、ボールはハレプからぐんぐんと逃げていくように曲がり、ウィナーとなった。

試合はスビトリーナが7-5、6-3で勝利。その後も勝ち進み、2年連続で決勝へ進出した。決勝ではアシュリー・バーティ(オーストラリア)に敗れ、2連覇は逃したがランキングを8位から6位に上げて今シーズンを終えている。

3年連続で年末トップ10で終える程の実力者だが、グランドスラムでベスト4へ進出するのは今年が初めて(「ウィンブルドン」と「全米オープン」)だったスビトリーナ。2020年は悲願の初優勝なるか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTAファイナルズ・深セン」でのスビトリーナ

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)