第2回は、今季スタメンもリザーブも経験した4選手にクローズアップ。吉内文(スポ3=山口)、植松知里(文構3=香川・高松第一)、河治えみり(社3=北海道・旭川実業)、梨本未央(社3=東京・駒場)だ。早大は今シーズン、けがを始めとする様…

   

 第2回は、今季スタメンもリザーブも経験した4選手にクローズアップ。吉内文(スポ3=山口)、植松知里(文構3=香川・高松第一)、河治えみり(社3=北海道・旭川実業)、梨本未央(社3=東京・駒場)だ。早大は今シーズン、けがを始めとする様々な理由で多くの選手が戦線から離脱した。しかし、離脱する選手がいればそれをカバーする選手もいる。今回は、両方の方面のお話を伺った。

※この取材は11月9日に行われたものです。

『一人一人が勝ちにつながる要素になっていた』(吉内)


和やかなムードで対談は行われました

――他己紹介をお願いします

梨本 吉内文です。左利きです。すごくしっかりしていて、どんな会場にも必ず歯ブラシを持って行って歯を磨いています(笑)。自分の生活スタイルがしっかりしていて、すごくこだわりがあっていいと思います。自分のやりたいことをやり抜くためにどうしたらいいのか、ちゃんと考えて行動しているところを尊敬しています。直してほしいところは、私と文は感情的になってぶつかることがあるので…。

吉内 最近はそういうのないからね(笑)。

河治 だいぶ穏やかになったよね。

梨本 二十歳超えたしね、穏やかに過ごしていきたいですね。あと文は面白いです。面白いけどたまにどう反応したらいいかわからないことを言うから、みんな「あっ…」ってなって果菜(村山、教3=東京・国際)が「どういう反応したらいいの」って言ってくれるがいつもの流れですね。これからも楽しくボケてください。

吉内 植松知里です。レシーブもスパイクもできるオールラウンダーです。尊敬しているのは、みんなの小さな変化に気が付くところです。見た目だけじゃなくて、心配したりできるのもすごいなと思います。直してほしいところは…、たまに意識がどこかに飛んでるよね。

一同 (笑)

河治 さっき対談の説明してもらってるときも(意識が)どっか行ってたよね。

植松 自分で聞いておきながら、リアクションが「あっ、オッケー」みたいになってしまったりします。

河治 この前なんか質問してきたから答えたら、いなくなってたよね。

植松 聞いてはいるんですけど、自己完結しちゃって(笑)。

吉内 そんな感じです。

植松 河治えみりです。えみりは、多分去年の対談でも言ったのですがすごく落ち着いていて、誰に対しても物怖じしないからずっとえみりはえみりって感じです。でも顔に出さないだけで、試合中はすごく緊張したりしています。

河治 ベンチでよく言ってるじゃん。「あー緊張してる」とか。

植松 でもポーカーフェイスであまり感情の起伏が激しくないので、悩みとかもみんな相談しやすいです。落ち着くなぁという感じです。あとすごいのは、どれだけ暑くても雨が降っていても高田馬場駅から歩いて登校するところ。絶対にバスとかに乗らないんですよ。だから顔とか日に焼けてすごく黒くなってます(笑)。

河治 これでもだいぶ白くなくなってきたんですよ。

植松 でも、テンションがたまに小学生みたいになることがあります。直さなくていいんですけどいつも落ち着いているので、そうなるとみんな「えみりどうした?」となってしまいます(笑)。あとすごくショートスリーパーなので、もう少し寝てほしいかなとは思います。4時間睡眠とかでも大丈夫な人だよね。

河治 全然いけちゃいます。

植松 あと家にいるときに電気を付けずカーテンも閉めて、あいみょんの曲とか聴いてるんですよ(笑)。

河治 それは言い訳したい。けがして寝てるときにみんながお見舞いに来てくれたんですけど、カーテンは直射日光が気になって閉めてただけです。

植松 あれはちょっと精神を病んでるんじゃないかと心配になりました。そんなえみりさんです。

河治 梨本未央は色々あるんですけど一言でまとめると、やばい。すごく真面目だし仕事も勉強もできるけど、私生活で一気にそんなことはぶっ飛ぶ。バレーをしているときも仲間に声をかけられるし努力家だし、ストイックで本当にすごいと思う。

吉内 今すごい持ち上げてるよ(笑)。

河治 でも、やばい。

一同 (笑)。

河治 学年に本当に必要な人だとは思います。私たちの学年は人に何かを指摘するのがあまり好きじゃないんですけど、ちゃんとしなきゃいけないときとか後輩に指導しなきゃいけないときに、「私が言うよ」って引き受けてくれたり真面目な面があります。

梨本 照れる。

河治 照れる? でもやばいよ(笑)。けどオンとオフがはっきりしていていいと思います。そんな感じです。

――バレーを始めたきっかけを教えてください

河治 私は両親がバレーをやっていて、小3から始めました。物心がついたときから親にくっついてバレーを観ていたので、環境に応じて始めた感じですね。でも最初はバスケか吹奏楽がやりたくて。姉がバレー、兄が野球をしていたので私は違うことがしたいって思ってたんですけど母親に「野球かバレーしかないからね」と言われ、野球は厳しいだろということでバレーを始めました。

植松 私は父親がバレーの先生をやっていて、姉もバレーをやっていました。姉の練習について行ったり家でバレーをしたりしていたら自分も小1から始めていました。嫌という感情もなく、家庭の影響で気付いたら始めていました。

吉内 私も、兄と姉がバレーをやっていて幼稚園生のときぐらいから体育館に行っていました。でも結局始めたのは小4ぐらいだったかな。だから観察している期間が長かったですね。

梨本 兄がサッカーやってたのもあって、私は小学生の間ずっとサッカーをやっていました。でも中学校のサッカー部で、女子は入部はできるけれど試合には出られないと言われて、それなら入る意味ないなと。じゃあ何か新しいこと始めようと思って、先輩が可愛かったからバレーにしました。

河治 自分も洗練されるかな、みたいなこと?

吉内 可愛くなれるかな、みたいな?

梨本 違うよ、おい(笑)。バスケかバレーかで迷って、部活体験ではバレー部の先輩の方が優しくて可愛かったからバレーを選びました。でも中学ではそこまで厳しくやってきたわけではないので、高校から始めたと言っても過言ではないぐらいです。

――秋季リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

植松 どんどん人数は減り、けが人は増え、万全の状態で臨めた試合というのは本当に少なかったです。でもそうなったからこそ原点に戻って粘りとかつなぎの部分をしっかりしようという意識で、最後の方とかできるようになったのかなと思います。

河治 チームについて言うと、人数が少なくてやりたいメンバーでできない中で、自分のやりたいポジションができない人もいたのに文句も出ず2ヶ月間頑張ろうとみんなで言い切れたのは成長した部分だと思います。個人のことを言えば、プレーじゃないところでけがをしてしまったのは良くなかったです。みんなに迷惑を掛けてしまったなというリーグ戦でしたね。

梨本 夏にえみりがけがした後、鍛練期に合宿とかに行ってチーム練習をいっぱいしたんですけど、そのメンバーでできたのはいろいろ重なって初戦の一戦だけでした。やりたい形でできない状況の中でも4年生が中心となって引っ張っていってくれて。根性論じゃないですけど、やるしかないって気持ちで2ヶ月間戦えたのは大きいと思います。個人的には、訳わかんなかった(笑)。もう一度ちゃんと自分を見つめ直して、やり直さなきゃなと反省するリーグ戦でした。

吉内 自分の感想は、大変だったなという感じです。ちい(植松)の代わりで入った週もあったし、ちいが戻ってきて安心していたら日和(山下、社1=千葉・市船橋)がけがしてしまって。ミドル(ブロッカー)をやらなきゃと思いました。忙しかったですね。でもメンバーが少なかったからこそ一人一人が勝ちにつながる要素になっていたというか、全員で戦っている感じは強かったですね。

――河治選手以外はポジションが流動的に変わることがあったと思うのですが、異なる役割をこなしていく難しさはありましたか

植松 秋はアタッカーになるなと思ってはいたんですけど、まさかミドルまでやるとは思っていませんでした。でもそこに入ってもブロックやクイックがすごく決まるわけじゃないので、求められるのは二段トスであるとかレシーブの部分だろうなと感じていました。ポジションが変わって戸惑う部分もあったんですけど、チームの中での自分の役割というのはぶらさないようにしていました。

吉内 全然こなせてもいなかったんですけど、自分にできることが限られている分そこを徹底してやっていこうという意識はありました。

梨本 二人とは違ってレシーブしかできないんですけど、気持ちの持っていき方が難しいなと感じていました。自分は試合に出たいけどえみりが出た方がチームにとっては絶対いいし、でもそれを主張するのは違うなとか。気持ちの区切りの付け方が難しいなと思いました。

――秋季リーグ戦で一番印象に残っている試合を教えてください

梨本 敬愛大戦。江戸川大でやったやつですね。

植松 分かる。早スポの写真で、私たちの(円になっての)喜び方がすごくぎゅっとしていたんですよ。最後の点がめぐ(中澤恵、スポ1=大阪・金蘭会)のブロックだったのかな。

吉内 私は2回目の(上位リーグでの)神奈川大戦かな。日和がけがをしてフォーメーションも大きく変えて、そこから練習試合などもできずにぶっつけ本番という感じでした。すごく不安は大きかったんですけど、一人一人が良かったなというのは覚えていますね。

河治 なかなか一つに絞れないんですけど、上位リーグか下位リーグかが決まる試合は、自分がずっとコートの外から見ていて不思議な感覚でした。外から見る早稲田ってこんな感じなんだ、みたいな。コートの中の雰囲気とか、早稲田は他のチームと比べて仲良さそうというか。楽しそうでした。客観的に見て、いいチームだなと思いました。普段すごく緊張してしまって周りが見えなくなるんですけど、今回アナリストの人たちやラインズマンのやっていることも分かって、みんなこういう気持ちなんだというのが感じられました。なので出ていない試合が印象に残っています。

――今河治選手からもお話があったのですが、試合に出ている時と出ていない時の心境の違いはありますか

梨本 外から見たら簡単そうに見える「今の取れるだろ」みたいなボールも、コートに入ったらブロックの角度とか確認するべきところがあって簡単にはいかないんですよね。だからベンチからものを言うってすごく大変なことなんだなと感じました。監督やコーチなど試合中にチームを動かすって難しいことなのだろうなって思いました。

吉内 自分はコートの外から試合を観ていることの方が多かったので、試合に出た時にみんなが声を掛けてくれたりスパイクを決めると喜んでくれるのが嬉しかったです。だから、今度自分がコートの外にいる時にはそういうことができるように意識したいと思いました。

植松 自分がけがをして試合に出られないという状況で、しかもチームの雰囲気も良くなくて。タイムの時とか声をかけなきゃという気持ちと、自分が迷惑をかけてしまっているという気持ちがどっちもあって難しかったです。

――吉内選手以外のお三方は主にレシーブでチームに貢献していらっしゃいますが、吉内選手から3人のレシーブはどのように見えていますか

吉内 上げてもらって本当にありがとうございますって感じですかね。私も(サーブ後の)1回だけレシーブするんですけど、その場面で相手が24点だったら嫌なので、えみりに守備位置とか教えてもらいました。すごく褒めてくれて嬉しかった。

河治 だって間違ってないもん。

吉内 本当に助けられました。

『そういう一面もあるんですよね!』(梨本)


エピソードが後を絶たない梨本

――プライベートについてお聞きしたいのですが、アルバイトはやられていますか

梨本 みんなやってますね。

植松 夜は部活で入れないので、朝とかも入ります。

――では、バイトして学校に行き、部活して帰るという感じですか

梨本 結構過酷ですね。

植松 まあでも学校で寝る(笑)。

梨本 一日が長く感じるよね。

――部内でバイトしている人は多いですか?

梨本 先輩とかもやってるし、そうですね。何せ大学生はみんなお金がないので(笑)。

河治 あなたはね。

梨本 やばいよ、クレジット引かれたら月曜残高1,000円とかになるもん。

吉内 そんな詳細に教えてくれるの。

一同 (笑)。

梨本 頑張ります。

――学業との両立は大変だと思うのですが、好きな授業はありますか

河治 まずみんな、学業との両立はできているかい?

一同 (笑)。

植松 私はゼミが好きです。同性婚とかマイノリティーの人々について学んでいるんですけど、ゼミのメンバーが好きです。学部に友達が少ないんですけどゼミの人たちとは話せるので楽しいです。新しい発見もあって面白いですね。

梨本 私もゼミは好きです。しっかり本を読んだり、勉強してる実感があって。

植松 いつも電車とかでヨーロッパについての本とか読んでるんですよ。

梨本 そういう一面もあるんですよね!

植松 永遠に読み進めてはいないよね。

梨本 違うよ(笑)! 同じような本をずっと読んでるだけで。教職(課程)も取ってるんですけどその歴史科の授業とかは面白くて真面目に受けてますね。

吉内 だいぶ授業に余裕が出てきたので、興味のあるスポーツを実習で取ってます。春は諒(谷内尾、スポ3=兵庫・国際)とラグビー取って、今はソフトボール取ってるんですけどとても楽しいです。本当に楽しいんだよ。

河治 私は基本しっかり授業に出席してるんですけど、秋学期入ってからは…。

植松 西武新宿駅まで行って帰ってきた話あったよね。

河治 すごい暑かったんですよ、その日。高田馬場で下りて歩こうと思ったんですけど、暑くて西武新宿まで行っちゃって。折り返してまた高田馬場に着いたんですけどとにかく暑くて。

梨本 それしか言ってないよ(笑)。

河治 暑くて歩けないと思って、そのまま家帰りました。でも、テスト前は頑張ってます。友達にもいっぱい助けてもらって。

吉内 成績発表の時のえみり、面白いですよ。

梨本 フル単の(全ての単位を取れた)時の喜び方は半端じゃないですよ。

河治 「ねえ聞いて!」みたいになりますね。そういうときのテンションがきっと小学生みたいなんだよね。

――部の中で特に頭のいい人はいますか

一同 諒ですね。

吉内 本当にすごい。受験期に単語帳見なかったとか言われたときはショックでした。

植松 でも授業は絶対寝ないらしくて。世界史とかはその場で覚えてしまうそうです。

梨本 諒は本当にすごい。

植松 あとのみんなは結構な努力家ですね。

河治 みんなすごい、本当にすごい。入ってびっくりしたもん、みんな本当に頭いいんだなって。

梨本 どうした(笑)。えみりもすごいよ。

――趣味やハマっていることはありますか

梨本 岩盤浴。

一同 (笑)。

植松 初めて聞いたわ。

梨本 オフの日の朝10時から16時とかまで行ってますね。漫画がいっぱい置いてあって。リクライニングチェアでずっと読んだ後岩盤浴して、お風呂に入って、帰ります。

吉内 すごいじゃん。

梨本 いっぱい汗かくので、勝手に痩せた気分になれます。

河治 私も朝から活動するようにしてます。一日が長く感じられますし、朝だとカフェとかのご飯が安いんですよ。オフの日はそれを食べて、学校行ってみたいな。楽しいからやった方がいいよ。

梨本 楽しそうだもん。

吉内 趣味…私はラグビーですね。姉が元々がたいの良いラグビー選手が好きでその影響で見ていて、すごくハマりました。ワールドカップのスコットランド戦を姉と一緒に見に行きました。

植松 面白かったのが、私の家でパブリックビューイングしようとなった時に。全然パブリックじゃないんですけど(笑)。文がパーカー着て来て、気付いたらユニフォーム姿になってて。

吉内 それは着ていかんと。日本戦なんだから。

植松 ラグビー愛が伝わってきました。

吉内 ごめんね。私全然料理作らなかったね。

植松 私は全然にわかだったんですけど、気付いたらみんな本気で。もっとみんな知らないと思ってたんですけど、ルールとか分かってたので「あっ、私料理します」みたいな。

吉内 あれすごい楽しかった。そんな感じで今は、大会は終わっちゃいましたけどラグビーが熱いですね。

植松 私はハマるものとかがなくて。すごい好きってものもあまりないんですよ。さっきも言われてたんですけど、あんまり興味ないというか(笑)。浅く広い感じですね。

梨本 「好き」のレベルが高いんじゃない?

植松 「好き」のゾーンはあるんですけど、そこにはまるものがすごく少なくて。趣味とか無いのはずっと悩みなんですよね。

河治 悩みなの?

植松 趣味とかけっこう聞かれる機会あるじゃないですか。

梨本 でもちいはめっちゃ寝ますね。すごい寝るのが早い。

植松 基本的に7時間は寝たいんですよ。だから0時を回って起きてることがほとんどなくて、基本的に11時半には寝てます。朝も7時とかには目覚めますね。

梨本 おばあちゃんみたいだよね。

植松 寝なきゃ頑張れないタイプなんですよね。だからえみりとは真逆です。

河治 最近私も寝てるよ。まあ2時には。

植松 2時とか本当にありえないです。なので趣味は寝ることにしといてください(笑)。

――ラグビー観戦以外に3年生でやったイベントなどはありますか

吉内 いっぱいあるけど…。バーベキューしたり。

梨本 同期で令和初日にボーダーデーみたいなのをやったよね。

吉内 あれ何だっけ。裕利惠(井上、スポ3=岡山・就実)の誕生日会だよね。

植松 誕生日会を兼ねつつ、私の家で令和を祝おうみたいな感じで。ボーダー柄の服を着てくるって言う日でした。

河治 あれ気持ち悪かったね(笑)。部屋の中9人全員ボーダー着てるっていう。一人暮らしの家でそんなに広くない中に、ボーダーがいっぱいいるんですよ。

――どうしてボーダーだったのですか

梨本 春になって薄着になっていく中で3人ぐらいボーダーで被ることがあって。みんなボーダー着れるんじゃないかなみたいな。

河治 でも確か私はボーダー持ってなくて、わざわざ姉ちゃんに借りたんだよ。

吉内 そんなに頑張ってたの? 知らなかった。

梨本 去年の方がいっぱい(イベントを)やりましたね。川も行きました。

植松 私たちにはクリスマス会が待ってるから。

河治 高速プレゼント回し(笑)。

梨本 毎年クリスマス会をやってプレゼント交換をするんですけど。今年は(予算)4千円ね、年に千円ずつ上げて。

河治 そんなに上がるの?

植松 RADWIMPSの「おしゃかしゃま」とかに合わせてプレゼント回すんですよ。

河治 そのうち紙袋ぐちゃぐちゃになるよね。

植松 去年もなってた。

河治 そのうち紙袋禁止みたいになって。回す方じゃなくてそっちが禁止されるのかという。

梨本 今年も楽しみだね。

『4年生のために最後まで戦い切れるように』(河治)


冷静な突っ込みをたくさんしてくれた河治

――全日本大学選手権(全日本インカレ)についてお聞きします。トーナメント表を見てどのように感じられましたか

河治 私たちは1年間、1部のチームと対戦するということを目標にやってきました。今回は3回戦で日本大と当たる機会があります。メンバーが揃っていない中でどうやってそこまでたどり着いて、どんな試合ができるかというのが大切になってくると思いました。

――全カレに向けて調整していることはありますか

河治 まだ本格的に始まっていない部分はあるんですが、チームとしてはメンバー的に背が低くなってしまうので、入替戦で松蔭大に戦った時のように、高い位置から打たれてブロックがあまり関係なくなってしまうのかなと感じています。なのでもう一回、どんなボールも取りにいくことを徹底したいです。また、レシーブの関係性を改善していこうという意見は出ています。

梨本 あとはちょっとでも(ボールが)上がったらこちらのものなので、2人入ってのスパイクレシーブの練習の時とかは、足でも何でも上がったら二段トスでつなぐ意識とかをチームで見直しています。結花さん(富澤主将、スポ4=東京・文京学院大女)も練習中にそれをすごく言ってくれています。

――4年生は引退へと近づいていきますが、下級生にとって4年生の存在はどのようなものですか

植松 プレーで引っ張ってくれるし、仕事でチームをまとめてくれて心も支えてくれます。個人個人の役割だったりそれぞれの姿があって、流石だなと思うので最後頑張ります。

――最後に、全カレに向けて意気込みをお願いします

梨本 自分にできることをしっかり考えて、精一杯頑張りたいと思います。

吉内 メンバーは十分ではないのですがこのチームの集大成になるので、やり切れずに終わることがないように、残りわずかですが準備していきたいなと思います。

植松 自分が担うべき役割をもう一回、残り3週間ぐらいですがしっかり練習して「このプレーができた」とか、良かった思える部分が少しでも増やせるように頑張ります。

河治 チームのラストなので、4年生のために最後まで戦い切れるように頑張ります。

――ありがとうございました!

(取材・編集 友野開登、平林幹太)


「3年生はみんな仲がいい」という噂通りでした!

◆吉内文(よしうち・あや)(※写真左)

1997(平9)年8月5日生まれ。166センチ。最高到達点285センチ。山口出身。スポーツ科学部3年。背番号5。ラグビーがお好きだという吉内選手。日本は今、空前のラグビー旋風が巻き起こっています。全日本インカレでは、吉内選手の活躍で勝ち星をジャッカルし、早大旋風を巻き起こしてもらいたいです!

◆植松知里(うえまつ・ちさと)(※写真中央右)

1998(平10)年10月4日生まれ。164センチ。最高到達点285センチ。香川・高松第一出身。文化構想学部3年。背番号6。「あまりハマるものがない」と語っていた植松選手。そんな性格の彼女が、小学校1年生から15年もバレーボールを続けている理由とは…。胸を張って「バレーボールにハマっています!」と言ってもいい気はしませんか? そんなバレーボール一筋の植松選手の活躍に注目です!

◆河治えみり(かわじ・えみり)(※写真中央左)

1998(平10)年10月22日生まれ。159センチ。最高到達点270センチ。北海道・旭川実業出身。社会科学部3年。背番号8。どんなに暑い日でも寒い日でも、高田馬場駅から歩いて登校するそうです。粘りのあるレシーブの源はこれだったのかもしれません。全日本インカレでも、勝利に向かって1歩ずつ歩みを進めいってくれることでしょう!

◆梨本未央(なしもと・みお)(※写真右)

1998(平10)年12月1日生まれ。157センチ。最高到達点270センチ。東京・駒場出身。社会科学部3年。背番号10。『The ムードメーカー』の梨本選手。対談でも、その性格を惜しみなく発揮してくれました。全日本インカレでは厳しい試合展開になることもあるでしょう。そんな時、梨本選手の太陽のように明るい性格が、勝利に向けた一筋の光となるに違いありません!