日本最高峰ラグビーのトップリーグは9月2日、東京と兵庫で第2節の3試合がおこなわれ、今季黒星発進となった前王者のパナソニック ワイルドナイツは神戸製鋼コベルコスティーラーズを30-6で下し、4連覇へ向けて立て直した。 神戸総合運動公園ユニ…

 日本最高峰ラグビーのトップリーグは9月2日、東京と兵庫で第2節の3試合がおこなわれ、今季黒星発進となった前王者のパナソニック ワイルドナイツは神戸製鋼コベルコスティーラーズを30-6で下し、4連覇へ向けて立て直した。

 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で開催された同試合。
 PGで相手に先制されたパナソニックだったが、前半26分、CTBベリック・バーンズの個人技をきっかけに敵陣深くへ入り、連続攻撃の末、PRヴァル アサエリ愛がインゴールに突っ込み逆転した。
 前半終了前にはバーンズが右足で加点し、10-3で折り返す。

 後半、互いにPGを1本ずつ決め、13-6となった47分(後半7分)、パナソニックは、6月のカナダ代表戦で右肩を脱臼し長期プレーできなかった日本代表SHの田中史朗をフィールドに送り出し、ここからチームはさらに活性化した。
 今季トップリーグ初登場となった31歳のベテランSHは58分、敵陣深くでのスクラムから出たボールを受けると、鋭くギャップを突いてゴールに持ち込み、パナソニックはリードを広げた。

 昨季王者はさらにPG成功で23-6とし、迎えた74分、またも敵陣22メートルライン内スクラムからのアタックで、今度はSOのポジションにいたバーンズが防御網を切り裂いてトライを決め、ボーナスポイント付きで勝利を収めた。
 両チームとも1勝1敗となり、パナソニックが勝点を6に伸ばした一方、神戸製鋼は勝点4のまま。

 そのパナソニックを開幕節で破ったヤマハ発動機ジュビロは、同じく白星発進のキヤノンイーグルスと東京・町田市立陸上競技場で対戦し、35-16で下して2連勝となった。
 ヤマハは前半10分にモールでペナルティトライを得ると、王者パナソニックも苦しめた強力スクラムを武器に試合を優位に進めた。15分にはSH矢富勇毅がゴールに持ち込みリードを広げ、39分と43分(後半3分)にはHO日野剛志が連続トライ。新加入FBゲラード・ファンデンヒーファーは3本のPGと3つのコンバージョンキックを成功し、キヤノンを振り切った。
 ヤマハも相手より3トライ以上多くトライを挙げたためボーナスポイントを獲得し、2勝0敗で勝点9となっている。キヤノンは1勝1敗(勝点4)。

 東京・秩父宮ラグビー場では東芝ブレイブルーパスがNECグリーンロケッツを25-8で下し、2連勝となった(トライボーナスポイント獲得で勝点9)。NECは2連敗(勝点1)。