現在開催されている男子国別対抗戦「デビスカップ・決勝」(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)。その会見の中で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が2020年の抱負について語っている。Tennis World USAに…

現在開催されている男子国別対抗戦「デビスカップ・決勝」(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)。その会見の中で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が2020年の抱負について語っている。

Tennis World USAによると、ジョコビッチは「個人的には、最大の抱負、新年の抱負と最大の願いは健康でいること、家族と共に質の高い時間をできるだけたくさん過ごすこと、子供たちや妻、兄弟たちと共に笑うことだ。僕にとっては、それが一番大切なこと」とテニス以上に自身の身体とプライベートが大事であることを話している。

それでも2020年は4年に1度のオリンピックの年。まだオリンピックで金メダルを獲得していないジョコビッチにとって、「東京オリンピック」は優先度が高いようだ。

「テニスの面で言えば、プロとしてはなんと言ってもオリンピックが来年叶えたい願いの上位に来る。だから健康でいられるように、体を万全に保つように努力して、ベストのプレーができるように準備するつもりだ。今年は東京の大会に出場して優勝したんだ」

「そして、オリンピックはその時と同じコートで試合が行われる。僕のプレースタイルにとっては、かなりいいコート、かなり合っているコートだと思う。だから楽しみにしている。きっと楽しめるだろう。オリンピックはいつも、とてつもないことをもたらしてくれるように思う」

ジョコビッチは2008年の「北京オリンピック」でオリンピックに初出場。準決勝で当時世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたが、3位決定戦で当時世界7位のジェームズ・ブレイク(アメリカ)を破り銅メダルを獲得した。

2012年の「ロンドンオリンピック」では、4年前と同じく準決勝へ進出するも、金メダルを獲得したアンディ・マレー(イギリス)に敗北。3位決定戦でもフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に敗れ、2大会連続のメダルを逃した。

そして3度目の挑戦となった「リオデジャネイロオリンピック」。ジョコビッチにとっては、初めて世界1位で臨むオリンピックだった。1回戦の相手は4年前にも敗れたデル ポトロ。デル ポトロは怪我からの復帰途中で当時世界141位だったため、今回はジョコビッチが勝つかと思われたが、まさかの敗戦。最も悔しい結果となった。

そして来年に迫った「東京オリンピック」。コートの感触を確かめる意味もあり、同じ会場で行われた「楽天ジャパンオープン」に今年初出場し、見事優勝を飾った。会場では「TOKYO2020」とデザインされたシューズを披露するなど、悲願の金メダルへ向けて意気込んでいる。32歳とベテランの域に入っているジョコビッチだが、健康を保って出場し、悲願の金メダルを獲得できるか期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「楽天ジャパンオープン」でのジョコビッチ

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)