野球のU-18アジア選手権で8月31日、日本は台湾と対戦して3-0の勝利を収めた。日本は先発の今井達也(作新学院)、2番手の堀瑞輝(広島新庄)が完封リレーを見せている。先発マウンドに上がったのは今夏の甲子園を制した今井。1次ラウンド最大の山…

野球のU-18アジア選手権で8月31日、日本は台湾と対戦して3-0の勝利を収めた。日本は先発の今井達也(作新学院)、2番手の堀瑞輝(広島新庄)が完封リレーを見せている。

先発マウンドに上がったのは今夏の甲子園を制した今井。1次ラウンド最大の山場である台湾戦の先発を任された。だが、甲子園での疲労が抜けてないのか立ち上がりから走者を背負い、三回には2死満塁のピンチを背負う。それでも台湾の4番チェン・フーを投ゴロに仕留めて脱するなど要所でギアを上げた。

日本は台湾の先発ウォン・ウェイジュンを攻めあぐねていたが四回、先頭の鈴木将平(静岡)が二塁打で出塁したところから走者を溜め、藤平尚真(横浜)の遊ゴロで1点を先制。林中勇輝(敦賀気比)も適時打で続き2-0とした。

日本は六回にも鈴木が二塁打で出塁。犠打で走者を三塁に進め相手の暴投で1点を追加した。

「慎重になりすぎて四球が増えた」と言う今井は五回途中で降板。日本は堀を2番手としてマウンドに送る。1死一、二塁でチェンを迎えた堀は三振を奪うと、四球で満塁にしてしまうが後続を投ゴロに抑えて火消し成功。

投打の二刀流で“台湾の大谷”と注目されたチェンだが、バットでは見せ場を作ることができなかった。一方、投手としては3番手でマウンドに上がり、最速149キロの直球とチェンジアップで日本打線を翻弄。2回1/3を投げ、1安打、3三振に抑えている。

1位でのセミファイナルラウンド進出を決めた日本に野球ファンからは、「今井から堀への切り替えが見事だった」「今年のU-18は投手力が素晴らしすぎる。加えて守備。打撃はガンガン打つわけじゃないけど、ここぞの場面での一本」「堀くんは5回途中から投げて1安打7奪三振。素晴らしいピッチングでした」「チェンは楽しみだな。東京五輪では台湾の主力になりそう」などの声が寄せられている。

二番手で登板して見事なロングリリーフを見せた堀は、「絶対に点を与えられない場面だったので、意地でも抑えてやろうと思いました」と会心の投球を振り返った。