第11回BFA U-18アジア選手権が30日に開幕し、日本代表は香港代表を相手に19-0の大差で勝利した。■レベル差がある中でも気を緩めず「上の世代と同じユニホーム。しっかりと結果を残さないと」 第11回BFA U-18アジア選手権が30日…
第11回BFA U-18アジア選手権が30日に開幕し、日本代表は香港代表を相手に19-0の大差で勝利した。
■レベル差がある中でも気を緩めず「上の世代と同じユニホーム。しっかりと結果を残さないと」
第11回BFA U-18アジア選手権が30日に開幕し、日本代表は香港代表を相手に19-0の大差で勝利した。
野球のレベルでは確かに差はあった。しかし、開幕投手に抜擢された今秋のドラフト候補の寺島成輝投手(履正社)は気を緩めることなく、予定されていた5回を完璧に投げきった。四球で1人の走者を出すも、12奪三振、無安打投球を見せた。2番手の島孝明(東海大市原望洋)にマウンドを譲ると、島も2回をパーフェクトリリーフ。勢いをつける投げっぷりだった。
大差がついてしまえば、緊張感は消えてしまうもの。しかし、寺島は自分自身にあえて隙を作らなかった。島には「ノーヒットで渡すから」と声をかけ、自らにプレッシャーをかけていた。寺島は「相手は関係ない。勢いをつける投球をしようと思っていました。大事な初戦ですから、次の投手にいい形でつなぐということを心掛けました」と格下相手だろうが、油断せずに戦った。
高校日本代表として、背番号11の侍ジャパンのユニホームを着たときから気を引き締めていた。
「上の世代と同じユニホーム。しっかりと結果を残さないといけないと思います。(代表に選ばれて)うれしい気持ちもあるんですが、そういう気持ちも強いです」
侍ジャパンの肩書をもらった以上、無様な投球は見せられない。日本代表としての誇りがマウンドでどんどん強くなっていた。若き侍戦士たちの力量が問われるのは、台湾や韓国といった強豪チームとの対戦になる。まずは初戦で、そこを圧倒するための戦闘準備を整えた。