部員が141人と大所帯の男子ラクロス部。束ねるのも容易ではないはずだ。そんなラクロス部で今年幹部を務めているのが、AT青木俊汰主将(法4=東京・早大学院)、DF青木秀斗副将(人4=東京・城北)、MG黒木菜々美(教4=東京・頌栄女学院)、M…

 部員が141人と大所帯の男子ラクロス部。束ねるのも容易ではないはずだ。そんなラクロス部で今年幹部を務めているのが、AT青木俊汰主将(法4=東京・早大学院)、DF青木秀斗副将(人4=東京・城北)、MG黒木菜々美(教4=東京・頌栄女学院)、MF丸田敦司副将(商3=埼玉・早大本庄)である。連載もついに最終回となった今回は、141人を率いて日本一を目指す幹部4人に迫る。

※この取材は10月16日に行われたものです。


チームのことからプライベートに関してまで濃い話をしていただきました!

「公式戦で勝つ難しさ」(青木俊)

――まずはリーグ戦から振り返っていきたいと思います。リーグ戦5試合を終えての感想を聞かせていただけますか

青木俊 初戦負けて、色々試行錯誤してたんですけど、最終的にはファイナル4までしっかり勝ち上がることができて、ファイナル4も厳しい試合だったんですけど、きっちり粘り勝つことができたので、リーグ戦通してみればいい勝ち方ができたのかなと思います。

青木秀 開幕戦は自信持って臨んだけどね。

青木俊 (夏の)合宿がとても充実していて、けが人もいなくて、いい環境でできていたので、開幕戦は自信を持って行ったんですけど、経験している人が少なかったからなのか、全然いいパフォーマンスが発揮できずに終わってしまって。改めて公式戦で勝つ難しさを実感しましたし、みんなもそこで危機感を感じられたからこそ、今ここに残れているのかなと思います。

青木秀 5試合しかない中で、最初の1試合を落として迎える残りの4試合だったので、俊汰の言う通り逆に締まったというか。練習中も「引退」という言葉も飛び交ってましたし、負けたからこそ、緊張感が上がったのかなと思いますね。

丸田 4年生のみなさんは(夏の)合宿から厳しく言ってくださっていたんですけど、それでも開幕戦で負けてしまって。それで4年生がさらに気を引き締めたことで、それにつられて下級生も変われたのかなと思います。

黒木 早稲田は毎年勝ち進んでいるので、ファイナル4に出場するという伝統を引き継ぐというか、そういう重圧もあったので、最初負けた時はどうなってしまうのかと思っていたんですけど、そこから着々と勝って、ファイナル4に15年連続出場という伝統を引き継げて、とりあえずホッとしています。

――印象に残っている試合はありますか

青木秀 僕は意外と日体大戦です。というのも、日体大戦はファイナル4に進出することが決まっている中での戦いだったので、周りから見たら消化試合と思われても仕方のない試合だったんですけど、チーム内では「この日体大戦に勝つことは意味がある」とすごい言い合っていて、「負けたら終わり」くらいの思いを持って試合に臨んでいました。それで実際勝ちきれたので、チームとして一段上にレベルアップできた試合だったのかなと個人的に感じています。

黒木  私はやっぱり慶大戦です。試合後半(早稲田が)追い上げていたので、選手だったら「俺が決めてやる」とか「俺が守ってやる」とか、そういう気持ちで戦えるけど、マネージャーはこういう時(選手を)信じることしかできないんだなと思いながら負けていてしまって。その後どうしたらマネージャーとして勝ちに貢献できるのかが分からなくなってしまった時がありました。でもそこで改めて練習の大切さを学んだというか。結局マネージャーは試合中はボックス内で声を張ることしかできないので、悔いのないように練習を一つ一つこだわろうと思うようになりましたし、改めてマネージャーとしての立ち位置を考え直せたいいきっかけの試合でした。

青木秀 そんなこと考えてたんだね。

黒木 結構悩んだんだよ(笑)。

青木俊 期待値が高かった分、開幕戦で負けて、正直自信がマイナスくらいになったので、(開幕戦後の)連戦の2試合を勝てたのは、ちょっと自信になりました。

丸田 僕は明大戦かなと思います。(第2戦の)千葉大戦に勝った後の明大戦は結構ヤマ場で、集客試合ということもあってボックスの雰囲気も緊張感があったんですけど、その中で勝ちきることができたので、一山超えたというか、そこから勢いがついていったように感じています。


攻守を幅広くこなせる副将・丸田

――そして迎えた先日のファイナル4。振り返っていかがですか

青木俊 オフェンス的には結構自信を持って臨んでいたので、個人的には楽しみでした。序盤からコンスタントに点を取れていたので、途中までは負ける気はしなかったんですけど、日頃の甘さが露骨に出てしまった試合かなと思います。最後勝てたのも運の部分も大きいと思うので、改めて日頃の行いが試合の結果に直結するんだなと感じました。

青木秀 ディフェンス目線で言うと、すごい申し訳無かったなと思っています。俊汰も言っていたように、練習から甘くしていた部分がそのまま自分たちの首を絞めていたところがあったので、あれは運がツイてた部分もあったのかな。でも勝ちは勝ちなので、まだ試合を続けられるからこそ、次の試合以降は同じような反省が出ないようにしっかり対策していきたいですね。改めて勝負の世界の厳しさを味わえた試合でした。

青木俊 (ファイナル4で)勝った時、菜々美崩れ落ちてたよね。

黒木 そうなんですよ(笑)。私はずっとボックスにいるので、一番観客席に近くて部員の応援もよく聞こえていたんですけど、一番部員全員で勝ちたいなと思った試合でした。マネージャーの後輩からも「こんなに心から勝ちたいと思えた試合は初めてでした」と言われて、すごい嬉しくて。私たちは今年は「みんなで勝とう」といつも言い合っていて、それがすごい表れた試合かなと思います。

青木秀 応援すごかったよね。

黒木 そうなんですよ。応援が本当に力になりました。(去年までは)応援している側だったので、あまり実感がなかったんですけど、本当になるんだと感じた試合でした。

丸田 あの試合はずっと相手に流れに行っていて、どうやったら流れを持って来れるのか分からなくて。でもずっと応援は聞こえていて、大祐(AT小林大祐、社3=東京・早稲田)が決めてくれた後すごい盛り上がったので、改めて応援の大切さとチームが一つになる大切さを感じました。

――最高の結果で終えた早慶定期戦からリーグ戦まで時間がありました。チームで変化はありましたか

青木秀 早慶戦(早慶定期戦)が終わった後に、関西遠征があったんですけど、関西遠征の時にチームとしてパフォーマンスがすごい悪くなった時期があって。やっぱり早慶戦には思い入れがあったので、それが終わって気が抜けたというか、あまりいい雰囲気じゃなかったよね。

青木俊 そうだね。早慶戦は勝てたけど、今思うと実力はなかったなと思いますね。でもそれを関西遠征で感じられたのは良かったのかなと思います。メンバーも早慶戦の時とリーグ戦の開幕戦の時では代わってますし、戦術だけではなくて、ほとんど全部変わった印象です。自信を持って変えたので、変化は大きかったですね。

「嫌われ役になろう」(青木秀)

――個人として何か変化や新たに取り組まれていることはありますか

青木秀 役職に就くということは去年と一段違いますね。俊汰は去年も副将だったから少し絡んでいたと思うんですけど、僕は今年から初めて副将という役職を持ったので、いいチームにするために、いい意味で嫌われ役になろうとチーム結成時に決めてました。主将と副将のバランスの中で、副将としては丸田もいる中で、僕の立ち位置の人が、小うるさいことを言い続ける方が、チームとしてはいい方向に行くのかなと思ったので、去年から言ってはいましたけど、今年はより一層、意識的に発信するようにしていました。

青木俊 これに関しては非常にありがたいです。本当に。秀斗ありがとう(笑)。


ディフェンスで圧倒的な存在感を放つ副将・青木秀斗

――丸田さんも今年から副将に就かれましたが、何か変化はありましたか

丸田 僕は去年から試合に出させてもらっているんですけど、上に立つ存在であるのに、成長していないなと自分でずっと思っていて。結局自分の中では同じレベルでやっているので、去年とずっと変われないでいるなと思っています。リーグ戦中にも悩んだことがあって、今年上に立っていますし、来年も上に立つと考えた時に、「俺はこのままじゃダメだな」って思って、そこから色々な動画を見て勉強したり、色々考えるようにしています。上に立つ存在になったことで、自分のプレーにも責任を持たなければいけないと思うようになりました。

青木俊 去年僕は丸田と似たような境遇だったので、役職とか、学年の中でトップであることから来る責任感とかは常にありました。もちろんトップであるから一番上手くなければいけないのはイコールではないかもしれないですけど、でもそれを目指すべきだから、去年僕もめちゃめちゃ頑張りましたし、それを目指すのは間違ってないと思います。なんだかんだ上手い人に後輩はついて来るから、(丸田は)今オフェンスやっているんですけど、すごい上手くなってきているので、来年以降のことを考えても、結構安心してオフェンスを引き継げるなと今感じているので、このままファイナルでも結果出してくれたら嬉しいなと思います。

丸田 ありがとうございます。

青木俊 いやいや。今度飯行こうな。

丸田 ぜひ。

青木俊 飯行こうって言っても全然行かないんですけどね(笑)。

青木秀 僕はちゃんと連れて行ってますよ。仲良しだから。

青木俊 じゃあ高めのところ行こう(笑)。

――マネージャーという立場で今年を振り返っていかがですか

青木俊 今年を振り返ってかあ…。

黒木 私に向けた質問なんだけどね(笑)。私が低学年だった頃は、マネージャーの先輩と話しても、先輩がすごい遠い存在に感じていたんですけど、今年は1年生がたくさんいて上級生が少なくて、下級生の力を借りることが多かったので、自分からコミュニケーションをとることを意識していました。悩みに対してだったり、4年間やってきてアドバイスできることはたくさんあると思うので、悩んでる後輩の手助けになればいいなと思って。ちょっとでもこの先輩を勝たせてあげたいというモチベーションになる先輩になれるように、合宿中に面談をしたり、後輩をご飯に連れて行ったり、後輩とコミュニケーションを積極的にとることを意識しました。


選手たちのケアに努める黒木

――ここからはプライベートのこともお聞きしていきたいと思います。今回は幹部陣の対談ということで、他己紹介をお願いします。まず青木俊汰主将からお願いします。

青木俊 絶対丸田気を使うよな(笑)。

丸田 僕が幹部ラインに入って思ったのは、俊汰さんって結構ふざけるんだなって思いました(笑)。俊汰さんと誰かの二人だとふざけないけど、そこにもう一人加わると、めちゃふざける印象です。

青木秀 だいたい幹部ラインは、菜々美が真面目な話題を持ってきて、俊汰が最初にふざけて、僕がそれに乗っかって、菜々美が「早くして」って言って、丸田が黙って見てるって感じです(笑)。

丸田 既読だけです。

青木俊 それで後になって菜々美からリマインドが来ます。

青木秀 結局最初(話が)来た時だけでは解決しないという(笑)。

丸田 そんな俊汰さんを知らなかったので、お茶目だなと思いました(笑)。

青木秀 でも急に怒り出す時があるんですよ。さっきまでふざけてたのに急に?みたいな。逆もあります。さっきは怒ってたのに急にふざけ出したり。情緒不安定です(笑)。

青木俊 僕わりと一人でいるのが好きです。部活中は真面目に集中してやっているんですけど、それ以外は家が好きですし、一人でどこか行ったりするのも好きで。部活って結構人が多いので、一人になりたいです(笑)。

青木秀 確かに俊汰のプライベート全然知らないな。

青木俊 めっちゃインドアです。家帰ったら用事がある時以外は絶対に出ないです。家帰ったらテレビつけます。それでずっとこの体勢(横になって頬杖する仕草)でボーっと見てます(笑)。

――続いて黒木さんお願いします

青木秀 菜々美はいつ見てもご飯食べてる。

青木俊 家より外で食べてることの方が多いよね。

黒木 それが生きがいなんです(笑)。俊汰が一人でゆっくりしたい時間を、私は仲良い友達といいご飯を食べることに使ってます。それが部活から離れた時の過ごし方ですね。

青木俊 結構活発なんだね。

黒木 わりとアウトドアだね。

――続いて青木秀斗副将お願いします

黒木 秀斗もわりと静か系だよね。バスの中で本読んでます。しかも『嫌われる勇気』ってタイトルなんですよ。

青木秀 素敵でしょ。超いい本です。

青木俊 綺麗にまとまってるじゃん。さっきの嫌われ役の話から(笑)。

丸田 よく家で一人で飲むっておっしゃってましたよね。しっぽり飲み。イメージ的にはみんなで外に行ってご飯食べたりしそうな感じだったので、それを聞いた時は意外だなと思いました。

青木秀 僕も俊汰と同じで実は静かな人間です。部活の時はうるさく色々言ってますけど、一人の時は本当に静かで、一人でいたくて。本読んだり、映画見たり、ラジオ聞いたりしてます。最近は家の近くの銭湯に一人で行って、ボーっと交代浴して疲労を取って、「明日も頑張ろう」みたいな感じですね(笑)。あまりその時間を邪魔されたくないです。

青木俊すごいわかる。(自分も)最近ずっと一人。銭湯も一人だし、映画も一人だし、ラーメンも一人だし、アウトレット行くのも一人だし。

黒木 意外とアウトドアじゃん(笑)。

青木秀 でもたまに寂しくなるので、仲の良い鈴木雄大(FO、社4=東京・国立)とか小野泰輔(MF、社4=東京・早実)とかに声かけたりしてます。

――丸田副将お願いします

青木俊 常に忙しくしているイメージ。バイトとか授業とか、常に予定が入っていて、充実しているイメージだな。

黒木大学もバイトも部活もこなす感じだよね。

丸田 自分は部活に来た時は結構気を張って頑張っているので、家ではみなさんがおっしゃっていた感じではないです(笑)。バイトも授業も行くんですけど、家では静かですね。最近は一人映画もしますし、家ではずっとテンションも低いままです。たまに友達に誘われて出かけることもありますけど、フットワークは重いですね。

青木秀 当日の誘いってあんまり行けないよね。

丸田 わりと一人でいたいというか、家でやることがないけど、やることがない時間が好きです(笑)。

青木俊じゃあインドア3のアウトドア1だね。

――やはり役職持ちだと普段から疲れてしまってインドアになりがちですか

青木俊 やっぱりそうですね。普段から気を張ってるから(その傾向は)結構あると思います。

青木秀 反動というか。

青木俊 普段から見られる側で、いつも頑張ってる分、部活が終わると疲れてしまうんだと思います。

黒木 それが私の場合は、頑張る息抜きの方法が他の子と会うことなんだと思います。

――私生活で付き合いのある選手はいますか

青木俊 栗林(DF栗林修平、スポ4=埼玉・浦和実業学高)です。単純に気が合うんですよね。彼も変わった性格なので(笑)。それが魅力的でおもしろいです。この間は幕張にあるビルの最上階のランチビュッフェに行きました。

青木秀 意味が分からん(笑)。

青木俊 彼(栗林)が「2名で」って予約したので、絶対にカップルだと思われてたと思います(笑)。楽しかったです。

黒木 私は色んな人と浅く広くという感じですね。俊汰や栗(栗林)とも会いますし、秀斗とか泰輔とかとも会います。

青木秀 僕はさっきも挙げたように、雄大とか泰輔とかですかね。その二人とは家が近いのもあってよく遊んでます。

丸田 自分は小林義直(FO、商3=東京・早大学院)と菊池明彦(MF、商3=東京・武蔵野北)ですね。同じ学部というのもあって、一緒に授業受けてます。あとは跡上莉央(MF、人3=東京・国士舘)とか寺垣大毅(DF、人3=東京・調布北)とかとたまに飲みに行きます。偶然なんですけど浪人した人と仲がいいですね。


『青木組』の大黒柱である主将・青木俊汰

「早稲田を背負いたい」(黒木)

――ラクロス部に入部されたきっかけを教えてください

青木俊 きっかけは先輩の誘いと、あとは(高校までやっていた)野球がケガで続けられなかったので、何か夢中に出来るものを新しくやるたいなと思って、初心者からでもできるラクロス部にしました。

丸田 自分も野球を10年くらいやっていたんですけど、これ以上上手くならないなと思ったので、大学で新しいスポーツをやろうと思って。アメフトとラクロスで迷ったんですけど、アメフトは経験者が多くて活躍できなそうだなと思ったので、初心者から始められるラクロスにしようと思ってラクロス部にしました。あとは、野球では強い環境にいたことがなくて、ラクロス部では日本一を目指せると聞いたので入りました。

黒木 私は早稲田への憧れが強くてですかね。父が早稲田の体育会出身なんですけど、早慶戦を目指して早稲田に編入していて、早稲田を背負いたいという気持ちが格好いいと思ったのがきっかけです。早稲田を背負うなら、日本一を目指せる体育会だなと思ったのと、あとは自分が高校時代選手だった時に、負けるのが悔しくて控えメンバーだった時はチームの勝ちを素直に喜べなかったので、私は選手よりマネージャーの方が向いているなと思って、早稲田の男子ラクロス部マネージャーにたどり着きました。

青木秀 僕は浪人してるんですけど、浪人期もずっと早稲田を志望していて、実際に入れた時、菜々美が言っていたように、早稲田を背負って日本一を目指すのに憧れたのがあります。あとは、高校の先輩で今コーチやっている奥さん(奥崚Bチーム担当コーチ)が声かけしてくれて、ラクロス部にしました。

――ではここからはファイナル、そして今後に向けての質問をさせていただきます。ファイナルの相手が東大に決まった時はどう思われましたか

黒木 私は個人的にすごく仲のいいマネージャーが東大にいて、一緒に頑張ってきた仲間とラストイヤーで対戦できることがすごい嬉しくて、だからこそ負けられない相手だし、個人的に楽しみです。

丸田 去年のファイナルでも東大と当たって勝っているんですけど、今年も当たるということで、東大はリベンジで全力でぶつかってくると思っていて、自分の中ではそれが楽しみです。

青木秀 東大に対しての苦手意識はあまりなくて、練習試合も含めて東大に勝ち続けてきたからこそ、最後の最後にこういう形で対戦するのが怖いなと個人的には感じています。2年連続でファイナルに来ている相手ですし、底力を最後に爆発してきたら怖いなと思います。それと同時に、去年僕はファイナルの東大戦はスタッフとして携わっていたんですけど、今年はプレーヤーとして出れるので、去年と相手も会場も同じ中で、今までの集大成として、想いは人一倍かなと思います。

青木俊 ファイナル4に出場するまでは使命感でラクロスをやっていたんですけど、ファイナル4以降は単純に勝ちたいという欲が芽生えてきた感じがしているので、自分も楽しみです。最初は不安というか、仲間に信頼をおけない部分もあったんですけど、最近はみんなを信頼しているし、この仲間とだったら絶対に勝てるなと思っていて、結構自信のある状態なので、勝って、大きいトロフィーを掲げたいなという思いしかないです。

――キープレーヤーとなるのはどなただと思われますか

黒木 私は宮脇くん(MF宮脇昇汰、商2=東京・早大学院)です。私は今の2年生の代の新歓係をしていたんですけど、この代は人数が少なくて。それでもサマー(新人戦サマーステージ)やあすなろ(新人戦あすなろカップ)で優勝してくれたので、この代にはすごい期待しています。(宮脇は)Aチームで活躍しているので、試合に出たら頑張ってほしいです。

丸田 同期なんですけど、小林大祐です。中大戦で最後、あの際どい場面で決めた決定力であったり、精神力であったり、あいつ(小林大)は同期の中でもすごいなと思っていて。ラクロスに対して真摯に向き合って、今まですごい努力してきたやつなので、ファイナルでもすごい活躍してくれるのかなと思います。

青木秀 丸田かな。こいつ(丸田)がよく頑張ってきているのも結構見てきたし、丸田がどういう活躍をしてくれるのかすごい期待できるし、頑張ってほしいなと思います。

丸田 ありがとうございます。リーグ戦の途中から(MFの)オフェンスになってから自分の中では硬くなってしまっているところがあって。でもオフェンスやらしてもらって(ファイナルが)3試合目になるので、そろそろ楽しめる緊張感が味わえるかなと思うので、しっかり試合を楽しむということを大事にできればいいかなと思います。

青木俊 半場(MF半場涼介、スポ4=東京・東大和南)です。(半場とは)長い時間いますけど、すごいラクロスに対して向き合っていますし、自分の意見持てるようになってきていて、彼なりに自覚が芽生えてきたんじゃないかなと思います。あとは練習量がすごいので、見てる人は見てるので、彼が活躍して勝つ気がしますね。

――最後に今後の試合への意気込みをお願いします

青木秀 本当に全部員で勝ちます。いいチームなので、誰かがやるとかではなくて、チームでしっかり勝ちにいきたいと思います。自分のやれることを100%出して、絶対に結果に繋げたいと思うので頑張ります。

黒木 One Teamで、部員全員で、141人とコーチで勝ちます。

丸田 前回の試合で、スタンドもボックスも含めて全体が一体になれたと思ったので、ファイナルでも全部員で一体となって勝てればなと思います。そのために、自分たちは責任を持ってプレーをしていければいいかなと思います。

青木俊 次の試合で勝てるか負けるかが、今後の早稲田ラクロスに影響する気がします。ここまで来たので、『青木組』としてしっかりいい結果を残せるように、みんながやれることをやって結果がしっかりついてくればいいなと思うので、いい準備をして臨みたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 中島和哉)


チームスローガン『WAVE』で心一つにファイナルに挑みます!

◆青木俊汰(あおき・しゅんた)(※写真左)

1997(平9)年6月17日生まれ。165センチ、65キロ。東京・早大学院高出身。法学部4年。ラクロス部主将としてチームをけん引する青木俊汰選手。しかし、お茶目な性格の持ち主で、半場選手からは愛のあるイジリを受けているそうです。主将でありながら親しみやすいそのギャップが、チームの良い雰囲気の源なのかもしれません。

◆青木秀斗(あおき・しゅうと)(※写真中央左)

1996(平8)年9月12日生まれ。174センチ、71キロ。東京・城北高出身。人間科学部4年。オンとオフの差が激しいという青木秀斗選手。メガネをかけるとたちまちオフモードになり静かになってしまうそうです。しかし、試合中はメガネをしていないので問題ありません!持ち前の闘志あふれるプレーでチームを引っ張ります!

◆黒木菜々美(くろき・ななみ)(※写真右)

1997(平9)年5月19日生まれ。167センチ。東京・頌栄女子学院高出身。教育学部4年。高身長の黒木MG。その身長を生かし、高校ではバレーボール部に所属していたそうです。ラクロス部ではサポートに徹することで、アタッカーである選手たちへ『トス』を上げています!

◆丸田敦司(まるた・あつし)(※写真中央右)

1998(平10)年7月22日生まれ。169センチ、69キロ。埼玉・早大本庄高出身。商学部3年。昨年から青木秀斗選手によくご飯に連れて行ってもらっているという丸田選手。副将同士の絆は深いようです。お世話になった先輩副将と一日でも長くプレーするために、後輩副将が躍動します!