2020年の1月3日から12日にかけて行われる「ATPカップ」への出場を、ロジャー・フェデラー(スイス)が辞退することを大会公式サイトが30日に発表した。「ATPカップ」は2020年に新しく始…

2020年の1月3日から12日にかけて行われる「ATPカップ」への出場を、ロジャー・フェデラー(スイス)が辞退することを大会公式サイトが30日に発表した。

「ATPカップ」は2020年に新しく始まる男子テニスの国別対抗戦。これまでパースで行われていた「ホップマンカップ」、そして「ATP250 ブリスベン」、「ATP250 シドニー」を廃止し、オーストラリアのその3都市で開催される。

大会フォーマットは、まず24ヵ国が4ヵ国ずつの6つのグループに分けられ、グループステージを戦う。そして各グループの1位の国6ヵ国に、2位の国のなかから成績のよい上位2ヵ国を加えた全8ヵ国が、シドニーで行われる決勝トーナメントへ進出し、優勝を争う。男女混合国別対抗戦である「ホップマンカップ」や、もう一つの男子国別対抗戦である「デビスカップ」ではATPポイントは付与されていなかったが、「ATPカップ」では成績に応じてポイントが付与される。

フェデラーは近年は年末年始に開催される「ホップマンカップ」で調整し「全豪オープン」に臨んでいたが、来シーズンは「全豪オープン」からシーズンを開始する見込みとなる。

フェデラーは欠場の理由をこう明かしている。

「先月大会に参加予定とした時も本当に難しい決断だった。家で家族と過ごす時間と、シーズンを良い状態でスタートさせるための時間が少なくなるからだ」「来年に向けて家族やチームと多く議論した後、2週間多く家で過ごすことが家族にとっても自分のテニスにとっても有意義であると決断した」「オーストラリアのファンのみなさん、"全豪オープン"で会えることを楽しみにしています」

フェデラーはこれまで年齢もあり出場大会数を絞っていたが、2020年は「全仏オープン」、「ウィンブルドン」、そして「東京オリンピック」、「全米オープン」と、5月から9月にかけて近年より過密なスケジュールを組んでいる。それもあっての決断だろう。

また大会公式サイトは、「ATPカップ」にエントリーしている次にランキングが高いスイスの選手が世界105位のヘンリー・ラクソネン(スイス)となるため、ルール上スイスは出場資格を失ったことも合わせて報じている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 バーゼル」でのフェデラー

(Photo by Harold Cunningham/Getty Images)