■「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はシーズン終盤に差し掛かり、現在ラファエル・ナダル(スペイン)と レース…

■「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はシーズン終盤に差し掛かり、現在ラファエル・ナダル(スペイン)と レース・トゥ・ロンドンの最終ランキング1位の座をかけて戦いが続いている。

現地入りしたジョコビッチは大会前の記者会見で以下のように話をした。

Q:シーズンを終えた時点で1位というランキングはあなたにとってどのような優先順位になりますか?一番目か二番目くらいなのでしょうか?

「そういう考え方はしていないよ。でも、ナダルとは現在競い合っているから関心があるのはわかるよ。彼はずっと有利な立場だとは思うけどね。今大会でいい成績を残せればとは思っているよ。今までパリとロンドンのインドア大会はいいプレーが出来ている。でも、僕が決められることではない。だから、他のプレーヤーや彼が何をしているのかとかは気にしないようにしているよ。自分が出せるベストなパフォーマンスを引き出して、それで結果がどうなるのかを見るだけだね。後、ランキングとか計算していくことは選手にとっては精神的にはよくないとは思う。いいパフォーマンスをするための大事なエネルギーを使ってしまうことになりかねないからね。だから、僕は深くは考えないようにしている」

Q:先日、ナダルと練習をされていました。大会中にお二人が練習しているのは記憶にありません。どうでしたか?何かやり取りはありましたか?どのスポーツでもライバルが一緒に練習する風景は珍しいと思います。

「正直、すごく楽しかったよ。最高だったね。緊迫もしていたけど、お互い尊重しているから、いい緊張感だった。知っているとおり、数日前もチャリティー試合をカザフスタンでやっているんだ。その時、一緒に過ごすことが出来たからね。ライバルではあるけど、それがお互い尊重しながらチームも含めてみんないい関係だよ。彼とはいつも、そのようなリスペクトのある関係だよ。どのような環境であっても、ライバル関係がどうだろうと僕たちは尊敬しあっている関係だね。」

「実は練習したのは数年ぶりだった。最初はちょっと奇妙だった。彼がネットの反対側にいると、何か大きい大会の準決勝とか決勝というような感覚になるだろうけど、今回はただの練習だった。でも試合と同じような緊張感はあったよ」

Q:見ていたか分かりませんが、アンディ・マレー(イギリス)がアントワープで先週優勝しました。彼が今までいろいろと経験していると思いますが、あなたはどう思いましたか?それと、来年は危険な選手という認識ですか?

「まず、2番目の質問から答えるよ。彼が危険な選手という位置にたどり着くことを願っているよ。それがテニス界にとって素晴らしいことだと思う。みんな彼が築き上げてきた成果をしっているし、今もまだ築き上げているからね。彼が経験してきているこの3年間を知っているからこそ、タイトルが獲れたのを見れてすごくうれしいよ。そこに彼にしかわからない、体力的や精神的な困難があったはずだ。彼がいかに、規律や自分に厳しく頑張ったかはよくわかる。だから、タイトルが獲れているし、これからも頑張ってほしい」

Q:現在、体調的にはいかがですか?肩の調子やその他、コートのスピードとか気になることはありますか?

「さきほども言ったように、インドア大会はいいプレーが出来ている。だから、パリでの試合は楽しみだよ。昨年も決勝まで残れたけど、ここの状態は好みだね。体調的にはいい状態だよ。肩の痛みとかはないし、この3-4週間は大きな問題を感じていない。とにかく、この大会でいい結果を残したいね」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 上海」でのジョコビッチ

(Photo by Fred Lee/Getty Images)