「ATP250 アントワープ」(ベルギー・アントワープ/10月14~20日/室内ハードコート)男子シングルスで、約2年8ヵ月ぶりとなる優勝を飾った元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)。その…

「ATP250 アントワープ」(ベルギー・アントワープ/10月14~20日/室内ハードコート)男子シングルスで、約2年8ヵ月ぶりとなる優勝を飾った元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)。そのマレーの素晴らしいカムバックを祝福するコメントが続々と挙がっている。

マレーは今年1月の「全豪オープン」開幕前に、股関節の怪我が治らないため、一時は今シーズン限りで引退するとも受け取られる記者会見を行ったが、その後股関節の手術に踏み切った。シングルス選手では復帰した前例のない手術だったものの、マレーは順調に回復し、8月の「ATP1000 シンシナティ」でシングルスに復帰。そして今大会の決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)を破り、シングルス復帰後初優勝を飾った。

BBCによると決勝で敗れたワウリンカは、セレモニーで「僕を含めてテニス界は、あのオーストラリアでの記者会見の後、本当に悲しかったんだ。この決勝というレベルであなたとまた戦えるなんて、本当に素晴らしい。僕らはとてもハッピーだよ。僕は今日負けてしまって悲しいけれど、戻ってきたあなたに会えて本当に嬉しい」「あなたは素晴らしいチャンピオンで、それに値する」と、マレーの優勝を祝福している。

マレーは優勝後、トロフィーを掲げている写真を自身のTwitterに投稿。21日時点で、81,000件以上の「いいね」と2,300件以上のコメントが付いている。

またマレーの母親であるジュディ・マレーは「乾杯」と投稿。6月の「ATP500 ロンドン」でマレーのダブルス復帰戦のペアを務め、優勝を分かち合ったフェリシアーノ・ロペス(スペイン)も「あなたが成功するのを見れてとてもハッピーだ」と祝福している。

その他にも、元世界3位で現在はロジャー・フェデラー(スイス)のコーチを務めるイバン・ルビチッチ(クロアチア)や、コメディエンヌのミランダ・ハート、スコットランドの自治政府首相であるニコラ・スタージョンらも祝福するコメントをしている。

マレーは怪我で離脱していた2018年7月には839位にまでランキングを落としたが、この優勝により10月21日付けの最新ランキングで127位にまで戻した。また、来年の「全豪オープン」にも出場を予定している。

年内に復活優勝を遂げたマレーが来シーズン、更なるカムバックを果たせるか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 珠海」でのマレー

(Photo by VCG/VCG via Getty Images)