10月15日 対東大 明治神宮球場

 のどから手が出るほど欲しかった「勝ち点1」がやっとやっと手に入った!初回、先頭打者・宮慎(コ3=市立船橋)がリーグ戦初本塁打を放つと、それを皮切りに一挙4点を奪取する。投げては先発・手塚(コ4=福島)が6回2安打無失点とゲームメイク。11安打6得点の猛攻にも援護され、終わってみれば投手3人の完封リレーで白星を挙げた。東大相手に連勝で勝ち点を獲得し、中3日で次戦の早大戦に臨む。

 いつもはポーカーフェイスな背番号2も、このときばかりはダイヤモンドで右手を突き上げた。初回、先頭打者として打席に入った宮慎はカウント1-2から113㌔スライダーを左翼スタンドにたたき込んだ。ダイヤモンドを1周し本塁でチームメイトとハイタッチを交わすと、大きく「よっしゃぁ!」と叫んだ。「打った瞬間、行くかなあ、というのは(感じていました)。ガッツポーズ?それは…盛り上げるために笑」と試合後のインタビューではヒーローらしからぬ茶目っ気ものぞかせた。この日は今季初の先頭打者を任されたが「だからといって特に変えることはない。自分の打撃をするだけです」とキッパリ。この一発が、打者8人4得点の呼び水となったことは言うまでもない。

初回、先制左越えアーチでホームインする宮慎。 リーグ戦では自身初となる本塁打に、思わずガッツポーズ

“右のエース”が着々と復活の兆しを見せ付けている。先発のマウンドに上がった手塚はスプリットとチェンジアップを決め球に6回11奪三振。得点圏に走者を許したのはたったの1回のみとパーフェクトピッチングを披露した。「先頭打者を出したこと、長打を許したことはまだまだ」と唇をかむものの、勝利投手は2年次の早大2回戦から約2年ぶり。「まだまだ気は抜けないですけど、ここから少しでも状態を上げられたら」

 


イニング間には毎回女房役の藤野(営4=川越東。写真左)とハイタッチを交わす

 東大からストレートで勝ち点を奪取し、2カードを残して単独5位。現在3位の早大との差は勝ち点1、勝率.238とAクラスへの道はまだ開かれている。そのためには次戦の早大を連勝で下すことが絶対条件。「打線と守備がかみ合った、この流れで早大戦も突き進んで行きます」(主将・藤野)--。その言葉は、絶対に嘘にはならない。

(10月15日・桒原由佳)


コメント

#30 溝口監督(90年度卒=湘南)

「2日ともしっかりとした戦い方ができたので、まずは勝ち点1を取ることができて良かったと思います。開幕から4連敗して、やっと2つ勝つことができたので、残り2カードでなんとしてもあと2つの勝ち点を取りたいと思っています。そのためには早大と明大を倒さなければいけないので、勝ち点3を目指して行くのですが、まずは(次戦の)早大1回戦に全力を注ぎます。」

自身今季初のマルチ安打でチームの勝利に貢献した#10 藤野

「 チームとしても個人としても打撃や勝利への意地を見せたいと思って臨んだ東大戦でした。 今までは投手が頑張っているのに(野手が)点を取れないで僅差で負けるという試合が多かったので、チームとしても(次戦の)早大戦でこの調子で打てれば(良いと思います)。投手を援護できるような良い兆しなのではないかなと思います。」

先発投手として6回無失点と試合を作った#19 手塚

「(自身の投球について)先頭打者を出す場面を反省することと、まだまだ完成度が低かったと思う部分が多かったので、中3日で早大戦への調整をしていかなければならないと思っています。 投手はなるべく最少失点で粘って援護を作れるように(意識していきます)。自分は前半を任されているので、 前半でしっかり付いていけるように頑張りたいと思います。」

先頭打者本塁打を放ち、チームに勢いをつけた#2 宮慎

「(初回の本塁打は)チームで「低めの変化球を見逃して、高めに浮いてきた球を打つ」ということを掲げていたので、浮いてきた球をしっかりとたたくことができました。(残りのシーズンについて)4年生と野球ができるのも残り少ないので、自分が下級生を引っ張って最後に4年生が良い形で終わることができるようにプレーしていきたいと思います。」