<トライアスロン日本選手権>◇6日◇東京・お台場海浜公園周辺◇51・5キロ(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)

女子の岸本新菜(23=福井県スポーツ協会・稲毛インター)が、来年の東京オリンピック(五輪)代表入りに名乗りをあげた。

スイムで出遅れた岸本だが、バイクを第1集団で終えるとランでも奮闘。2年連続2度目の優勝を果たしたエース高橋侑子(28)に続いてゴールし、成長ぶりを見せつけた。男子は北條巧(23=博慈会・NTT東日本・NTT西日本)が2連覇した。

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岸本は、エースの高橋に食らいついた。スイムで28秒差をつけられたが、得意のバイクで挽回。5キロを8周回するコースの3周目で追いつくと、第1集団を守ってランへと進んだ。高橋のスパートにはついていけなかったが、福岡とのスプリント勝負に快勝。2位でゴールして2年連続表彰台に上がり「いい流れでレースができた」と話した。

長く女子トライアスロン界を引っ張ってきた上田藍(36)と同じ稲毛インター所属。昨春日体大を卒業して、千葉に拠点を移した。「藍さんからアドバイスしてもらって、前向きに、タフになった」と話す。もともと素質はあったが、精神的に落ち込むことも多かった。常にポジティブな上田と練習することで「明るくなったし、練習が楽しくなった」と笑顔をみせた。

「83年組」の上田と井出樹里、「91年組」の高橋と佐藤優香が常に上位を占めていた女子トライアスロン界に現れた新星だ。佐藤が体調を崩し、上田が負傷明けとはいえ、2年連続表彰台の自信は大きい。「去年の3位でスタートラインに立てた。これからはW杯を転戦してポイントを稼ぎたい」。岸本は、来年の東京五輪を見据えて言った。

◆岸本新菜(きしもと・にいな)1995年(平7)11月30日、埼玉県生まれ。中1まで競泳に取り組み、神奈川・日大藤沢時代は陸上中距離で活躍。日体大進学後に、本格的にトライアスロンに転向した。18年アジアU-23選手権に優勝、同年アジア大会の混合リレーで金メダルを獲得した。