28日、AFC U-16女子選手権の決勝がタイで行われ、U-16女子日本代表がU-16朝鮮民主主義人民共和国代表と対戦。“リトルなでしこ”は、PKから先制を許す立ち上がりとなったが、2点を奪って逆転勝ち。アジア最多となる、4度目の王者に輝いた。

同大会の過去の優勝回数はともに3回ずつ。アジア最大のライバルを退け、盟主の座を勝ち取りたい日本。スタメンはGK野田にな、最終ラインは右から小山史乃観、井手ひなた、林愛花、丹野凜々香。ダブルボランチに天野紗と大山愛笑、右サイドに箕輪千慧、左に猪瀨結子、2トップに浜野まいかと根府桃子が入る4-4-2でスタートした。

最初のチャンスは朝鮮民主主義人民共和国。前半8分、縦パスで最終ラインを抜け出したキム・チャンミを丹野が後ろから倒してしまい、ペナルティキックを献上。これをホン・ソンオクがゴール右に決め、朝鮮民主主義人民共和国が先制する。

今大会初失点を喫した日本だったが、前半18分に、今大会無失点の朝鮮民主主義人民共和国ゴールをこじ開ける。右サイドから中央、左サイドへとパスをつなぐと、天野が左足で流し込み、同点に追いついた。

そして前半22分、日本がファインゴールで逆転する。左サイドで得たフリーキックを猪瀨が中央へ折り返すと、ペナルティエリアの外から林が右足を振り抜き、ゴールに強烈なシュートを突き刺した。

前半31分には朝鮮民主主義人民共和国が決定機を迎えるが、右ポストに当たって跳ね返ったボールが左ポストに当たり、ゴールならず。日本にとってはヒヤリとする場面だった。

後半開始から、浜野に替えて西尾葉音を投入。後半16分には、西尾がドリブルで積極的に仕掛け、ペナルティエリアの外からシュートを打つが、ゴールの枠を外れた。

日本はボールの失い方が悪く、相手陣内でパスミスを多発。圧力をかける朝鮮民主主義人民共和国の前に守勢に回る時間が続くが、センターバックの井手と林、GK野田を中心にゴール前を固める。

後半27分、猪瀨に替えて、今大会初出場の藤野あおばを投入。後半32分には天野のパスを受けた箕輪が走り込んでシュートを打つが、サイドネット直撃。ようやく、日本らしいパスワークからチャンスを作る。

後半41分には、大山がペナルティエリアの外からフリーキックを直接狙うが、GKの好守に防がれてしまう。後半45分にはボランチの大山に替えて、平中響乃を送り込む。最後まで集中を切らさず戦った日本は、アディショナルタイム3分を守り抜き、2対1で勝利。見事、アジアナンバーワンの座を手にした。

試合後、狩野倫久監督は「先制されたが、選手たちが冷静で逆転できたのが良かった。目標としていた優勝ができた。選手たちを育ててくださった、女子サッカーの関係者に感謝したい」と語り、決勝ゴールの林は「苦しい時間帯がたくさんありましたが、ベンチで応援してくれる仲間、ピッチの仲間と励まし合って、最後まで走ることができました。W杯はもっと厳しい戦いになりますが、レベルアップさせて挑みたい」と決意を語った。

アジア女王として臨むU-17女子W杯は、2020年11月にインドで開催される。