21日のヤクルト戦で、広島のヘーゲンズが来日2度目の先発マウンドに上がる。今季はリリーフとして、勝利の方程式の一角を形成していたヘーゲンズだが、先発陣の相次ぐ故障離脱で、米国時代に経験のある先発として抜擢された。■先発陣の相次ぐ故障で中継ぎ…
21日のヤクルト戦で、広島のヘーゲンズが来日2度目の先発マウンドに上がる。今季はリリーフとして、勝利の方程式の一角を形成していたヘーゲンズだが、先発陣の相次ぐ故障離脱で、米国時代に経験のある先発として抜擢された。
■先発陣の相次ぐ故障で中継ぎから配置転換「気持ちはそれほど変わらない」
21日のヤクルト戦で、広島のヘーゲンズが来日2度目の先発マウンドに上がる。今季はリリーフとして、勝利の方程式の一角を形成していたヘーゲンズだが、先発陣の相次ぐ故障離脱で、米国時代に経験のある先発として抜擢された。
来日初先発となった14日のDeNA戦では、5回1失点と試合を作り、勝ち星は付かなかったが、チームの勝利に貢献した。当初は「ブルペンデーのスターターの位置付け」としていた緒方監督も、「予想以上に投げてくれた」と評価を高めた。
リリーフから先発への転向について、ヘーゲンズは「気持ちはそれほど変わらない」と戸惑いはない様子だが、「登板までのルーティーンは、やはり変わる。中継ぎでは、できるだけ次の試合までに疲労を残さないような調整をしていたが、先発だとまた違う」と話した。
■米国ではナ・リーグに在籍、打席に立つのは慣れたもの
先発では、リリーフではほとんど機会のない打席に立つことになるが、「バッティングには自信がある。石井打撃コーチにも、いいセンスを持っていると言われたよ」と笑顔を見せた。「アメリカでは、ずっとナショナルリーグのチームにいたので、その時は打席に立っていた」というヘーゲンズは、「プロではホームランは打ったことがないが、大学時代には3か月間のサマーリーグで4本打ったことがある」と胸を張ったが、「あくまで僕の仕事は投げること。試合ではそれに集中したい」と、自身の役割を忘れることはない。
「バッティングの練習は、いい気分転換になる」というヘーゲンズの信条は、「基本的には野球は楽しむもの。その姿勢は忘れたくない」というものだ。優勝争いに向け、緊張感の高まる試合が続く中、来日1年目の助っ人外国人の姿勢は、チームに必要なものなのかもしれない。
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo