ヤクルトの奥村展征が、20日の広島戦に7番・セカンドでスタメン出場する。13年に日大山形からドラフト4位で巨人に入団した奥村は、1年目のオフにFA移籍した相川亮二の補償選手としてヤクルトに移籍。■プロ3年目の21歳に「どれぐらい対応できるか…

ヤクルトの奥村展征が、20日の広島戦に7番・セカンドでスタメン出場する。13年に日大山形からドラフト4位で巨人に入団した奥村は、1年目のオフにFA移籍した相川亮二の補償選手としてヤクルトに移籍。

■プロ3年目の21歳に「どれぐらい対応できるか」と指揮官期待

 ヤクルトの奥村展征が、20日の広島戦に7番・セカンドでスタメン出場する。13年に日大山形からドラフト4位で巨人に入団した奥村は、1年目のオフにFA移籍した相川亮二の補償選手としてヤクルトに移籍。プロ3年目の今季、初めて一軍昇格を果たし、ここまで代打で2試合に出場しており、スタメンはプロ入り初となる。

 真中監督は、相手先発の黒田対策として、「左(打者)を2人、上田と奥村をスタメンで使います」と、試合前に明かした。指揮官が「バッティングを買っている」という奥村は、ファームでは主にサードを守っていたが、セカンドで起用される。

 プロ初先発の相手が黒田となるが、真中監督は「今日の黒田に対して、どれぐらい対応できるか」と期待を込め、球界を代表する投手相手のスタメンデビューにも「いいんじゃないの」と楽しみな様子だった。

 チームは故障者が続出し、開幕スタメンのメンバーで現在も残っているのは坂口ひとりという状況になっている。それでもチームは、8月に入って5カード連続で勝ち越すなど、9勝5敗と好調で、3位のDeNAと3.5ゲーム差の4位と、クライマックス圏内につけている。真中監督は「残り30試合を切ったからね」と言いながら、「ウチの方が下の立場なので、DeNAとの対戦が残っているのはいいこと」と、残り8試合もある直接対決に期待した。

 今季は最下位の危機もあった昨季のリーグチャンピオンが、順位争いの勝負どころである9月に向け、底力を発揮し始めている。

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo