第98回夏の甲子園大会13日目は準決勝第1試合が行われ、作新学院(栃木)が明徳義塾(高知)を10-2で破り、決勝進出を決めた。15安打10得点と初回から打線がつながった。作新学院は優勝した1962年以来、54年ぶりの決勝を戦うことになった。…
第98回夏の甲子園大会13日目は準決勝第1試合が行われ、作新学院(栃木)が明徳義塾(高知)を10-2で破り、決勝進出を決めた。15安打10得点と初回から打線がつながった。作新学院は優勝した1962年以来、54年ぶりの決勝を戦うことになった。
■15安打10得点と打線が爆発、堅守・明徳義塾のミスを突く勝利
第98回夏の甲子園大会13日目は準決勝第1試合が行われ、作新学院(栃木)が明徳義塾(高知)を10-2で破り、決勝進出を決めた。15安打10得点と初回から打線がつながった。作新学院は優勝した1962年以来、54年ぶりの決勝を戦うことになった。
作新学院の先発は152キロ右腕・今井、明徳義塾は3登板30イニング無失点の中野の先発で、試合が始まった。初回、作新学院は敵失と四球などから2死二、三塁と攻めると、5番の藤野がライト右への2点適時二塁打で先制。これまでの戦いのように幸先よく2点を奪った。
その裏、今井も制球が安定せず、2つの四球などで1死満塁のピンチを作ったが、ここからギアをあげた。151キロの直球で5番谷合を攻め、力勝負。遊撃への併殺に仕留め無失点でしのいだ。3回に作新学院は1番山本、2番山ノ井の連打で無死一、三塁とすると入江の二ゴロで1点。さらに二、三塁とチャンスを広げると、またも藤野が左中間を破る2点二塁打で5-0とした。
その裏、明徳義塾は2番西村が今井の高めに浮いた球を左翼席へ本塁打。1点を返したが、作新打線は止まらない。4回、8番鮎ヶ瀬の左中間二塁打から9番の投手今井が外角の変化球をバットを残して左翼線に落とす適時二塁打。2番山ノ井、4番の小林にも適時打が出て8-1。明徳義塾の中野をKOし、2番手に金津が上がった。
今井は4回裏に味方の失策でピンチを招いたが、1番立花の犠飛のみの1点に防いだ。5回には篠崎の三塁打から鮎ヶ瀬の犠飛で9点目。6回にも1点を加え、10-2。リードを8点に広げると、作新学院はエース今井を下げ、2番手に宇賀神を送った。今井は5回5安打2失点。96球。ライトのポジションに移った。
2番手の左腕・宇賀神は明徳打線を抑え、今夏甲子園初登板を終えた。史上7人目の3試合連続本塁打の入江に本塁打はなかったが、9回に3番手としてマウンドに上がり、3者凡退の好救援をした。
敗れた明徳義塾は優勝した2002年以来の決勝進出はならなかった。7回には西村、西浦、古賀の三連打で満塁としたが無得点。走者を出すがなかなか打線がつながらなかった。これまで堅い守りを見せてきた明徳義塾は4失策。守りのミスが響いた。