秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)4日目。開幕から3連勝を飾っている早大は順大と対峙した。第1、2セットは前日の日大戦と同様に競る展開に。しかし第3セットには6連続得点を決めるなど順大に強さを見せつけ、セットカウント3-0(25-21、26-24、25-19)でストレート勝利をつかみ取った。


サービスエースを決めた武藤

 「相手のライトの選手(岡本捷吾、2年)に大塚をぶつけるようにマッチアップをして臨んだ」と武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)が語ったように最初のローテーションを変更し、吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)をサーバーとして迎えた早大。第1セット序盤から前日の日大戦と同じ様になかなかペースを握ることができない。その理由として「かなりセンターへのマークが厚くきていた」と宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)が振り返るようにセンター線の攻撃をなかなか思うように使うことができなかったことが一因にあったようだ。しかし両サイドの攻撃の要である宮浦、大塚達宣(スポ1=京都・洛南)に加えて秋季リーグ戦からのスタメン出場ながら絶好調の吉田を多用し順大を攻めていく。17-15から吉田の順大コートの穴を突くフェイント、大塚のスパイクで4点差に。23-19になると吉田に代わって重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)が途中出場。その後は大塚のパイプでセットポイントとなり一点返されるも最後は重藤のスパイクが決まりこのセットをつかみ取った。第2セットも早大はなかなか攻め切ることができない。それでも武藤副将のサービスエースや大塚のブロックアウトを誘うスパイク、村山豪(スポ3=東京・駿台学園)のブロックなどで落ち着いて点を重ね続ける。セット終盤、17-17と同点の場面から宮浦が連続のストレートスパイク、さらにはサービスエースを決めて早大が3点リード。それでも競る試合展開は変わらず。早大は24-24と同点にされてしまう。しかし大塚のパイプでセットポイント。そして最後は順大がオーバーネットを取られ早大はラッキーな形でセットを連取した。


レシーブでもチームに貢献する吉田

 第3セット、序盤から早大はテンポよく攻めていく。1-2から中村駿介(スポ3=大阪・大塚)のサービスエースを含む5連続得点で一気に順大を引き離した。流れを変えたい順大はタイムアウトをとり巻き返しを図る。しかし流れは一向に変わらない。11-10で宮浦の緩いスパイクを皮切りに大塚のパイプ、吉田のジャンプ力を生かしたスパイクなどで圧巻の6連続得点。点差は7点にまで広がった。ここで村山に代わって上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)がコート上に。その上條がすぐにクイックを決めて18-11。セット終盤からは岩本大吾(スポ1=兵庫・市立尼崎)や仲濱陽介(スポ2=愛知・星城)、平田康隆(スポ2=宮崎・日南振徳)などが途中出場した。1,2年生だけのフレッシュな早大コートになったが最後は上條が仲濱のトスに合わせてクイックを決め、25点目。順大をストレートで下した。

 秋季リーグ戦2週目時点で開幕から負けなしのチームは12大学中早大のみ。そして3勝1敗のチームが4大学と混戦している状況だ。きょうの試合で順大はセンターに対するブロックを厚くしていた。また攻撃陣一人一人に合わせて後衛の守備形態を変更するなどまさに『早大シフト』ともいえる状態であった。このように開幕から首位に居続ける早大を倒すために11大学は研究し尽くした状態で試合に挑むだろう。だからこそ早大には研究されても負けない強さが今後さらに必要なのである。

(記事 萩原怜那、写真 松谷果林、飯塚茜)

セットカウント
早大25-21
26-24
25-19
順大
スタメン
レフト 吉田悠眞 (スポ2=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ3=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)
コメント

武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手のライトの19番に対してもう少し対応できれば楽に勝てたと思います。そこに対応できなかったというのが一つと、相手のブロックがクイックにかなり付いていたのに対してサイドに振って決め切っていたボールもあったんですけど、トスがぶれたりスパイクが早く入りすぎたりで決めきれなくて2セット目に競ったりしてしまいました。

――最初のローテーションがいつもと違いましたが、何か意図があったのですか

相手のライトの選手に大塚をぶつけるようにマッチアップをして臨みました。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

クイックに(ブロックが)かなり集まってあまりしっかり決めきることができなかったです。でもあそこまでマークが付くとやっぱり攻撃の幅というのは少なくなってしまうので。コンビが合えばもう少し決まったボールもあると思うので、そこはしっかり合わせたいです。ブロックはライトが速くてあまり追いつけていなかったのですが、そのクラスになると二枚しっかり付くというのは難しいので、遅れたとしても前で競るくらいの移動スピードをもう少しつけたいと思います。

――最終セットは余裕を持っての勝利でした

そうですね。序盤にリードして相手もやる気がなくなったではないですけど、そういう感じでうまくはまったと思います。最後のセットは僕らもいい感じで展開できたと思うので、ああいうセットを増やしていけるようにしたいです。

――来週への意気込みをお願いします

来週は駒沢大と日体大ということで、今のところ日体大が全勝なのでかなり手強い相手になると思うんですけど、まずは駒沢大に照準を合わせて一試合一試合ピークを持っていけるようにしたいです。今週出た課題を修正して、もう少し良くなる部分が多々あると思うのでそこを今週の練習の中で疲れを取りながらも強化できるようにしたいと思います。

宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)

――きょうの試合を振り返って

きょうは色々なメンバーが出ながら3-0で勝てたのがよかったと思います。

――相手からのセンターへのマークが厚かったですが、スパイクを打つときに意識したことはありますか

かなりセンターへのマークが厚くきていたので、サイドへのブロックは1枚とか1.5枚になっていました。しっかりとコースを狙うことを意識してスパイクを打つことを考えた結果、決定率も高く保てたので良かったです。

――二段トスが上がる場面も多かったです

最初の方に苦しい状況での二段トスをミスしてしまった場面がありました。それからは、苦しい場面ではリバウンドをとり、打てるところではしっかり打つというふうに試合の中で修正できました。

――春よりもサーブがさらにパワーアップしている印象を受けました

スピードを意識してサーブ練習に取り組んでいます。試合では、スピードを出すことはできていますが、まだサーブのミスが多いので、精度をもっともっと上げていかないとなと感じています。

――この4試合を振り返って

自分たちがやりたいバレーというのはミドルやパイプを使った攻撃や、ファーストブレークをとることを意識することなので、より高い決定率、より速いスピードを意識したいと思っています。ですが、まだまだファーストブレークが取れていない場面など甘い部分もあるので、練習や試合の中でもっと高めていきたいですね。

――来週に向けて

相手が強くなってきて、厳しい試合になるとは思いますが、しっかり勝ちきれるように頑張っていきたいです。

中村駿介(スポ3=大阪・大塚)

――今のお気持ちをお願いします

きのう、きょうと自分があまり基本のことができていなかったのですが(きょうは)きのうよりかは良かったと思うのですがクイックがあまり合っていなかったの自分の中では少し悔しい気持ちもあります。

――順大がとても粘り強かった印象でしたがいかがですか

リベロの高橋は割と粘り強かった印象でしたがきのうの日大に比べればそんなにレシーブがいいという印象はなかったですが(トスを)上げればスパイカーが決めてくれるという状況でした。

――2週間戦ってみてチームの状態はいかがですか

きのうもきょうもですが厳しくなったときでも自分たちでなんとかつないで勝ち切れているということはとてもいいことだったと思うので後は僕のコンビの精度を上げればより安定した状態になると思います。

――ご自身の状態はいかがですか

自分の思うようなプレーができていないので今週でなんとか精度を高めて来週につなげていきたいと思います。

――来週への意気込みをお願いします

来週は日曜日が日体大ということでひとつここが山場なのでこの一週間でチームをいい状態に持っていけるように頑張りたいです。