17日(日本時間18日)に本拠地でのアスレチックス戦に先発し、今季4勝目(3敗)を挙げたレンジャーズのダルビッシュ有投手。右ひじ靱帯再建手術から復帰後最長となる8回途中を投げ、8安打9奪三振2失点の好投を披露した。■バニスター監督、右腕の成…
17日(日本時間18日)に本拠地でのアスレチックス戦に先発し、今季4勝目(3敗)を挙げたレンジャーズのダルビッシュ有投手。右ひじ靱帯再建手術から復帰後最長となる8回途中を投げ、8安打9奪三振2失点の好投を披露した。
■バニスター監督、右腕の成長につながる瞬間と指摘「今後につながる重要な回」
17日(日本時間18日)に本拠地でのアスレチックス戦に先発し、今季4勝目(3敗)を挙げたレンジャーズのダルビッシュ有投手。右ひじ靱帯再建手術から復帰後最長となる8回途中を投げ、8安打9奪三振2失点の好投を披露した。2被弾しながらも大崩れしない右腕を、打線が効率いい得点で援護したこの日。レンジャーズのバニスター監督は、1死一、三塁のピンチを無失点に切り抜けた7回を大いに評価している。地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版が伝えている。
初回先頭クリスプに先頭打者弾を許した右腕は、4回に捕手ルクロイが同点弾で援護するも守り切れず、再び5回にソロ弾で1点勝ち越される。直後の攻撃で今度はデズモンドの2点適時打で逆転に成功。ここで打線の援護を守り切れるか。ダルビッシュの真価が試される場面となった。
6回は順調に3者凡退とするも、迎えた7回に先頭から2連打などで1死一、三塁のピンチを迎える。1打同点の場面。まずはマンシーを空振り三振に仕留めると、打席に迎えたのは先制弾を許したクリスプだった。フルカウントからの6球目、95マイル(約153キロ)の外角フォーシームで空振り三振に斬ると、1点リードを守った右腕はマウンド上で大きく吠えた。
■復帰後最長8回途中で天敵退治「試合中にアジャストできるのが自分の強み」
バニスター監督は、試合後にこの回を振り返り「あれは彼にとって大きな価値あるイニングだった」と話したという。「マウンドに戻って、あの回を無失点に抑えられたことは、ユウにとって非常に大きなプラスになる。大きな流れを生む回でもあった。思うに、今後につながる重要なイニングだったんじゃないかな」と、投手としての成長にもつながる大きな瞬間だったと指摘したそうだ。
後半に向けて尻上がりに調子を上げ、7回0/3を投げて99球、9奪三振2失点。これまで1勝8敗、防御率4.76だったアスレチックス相手に、2012年以来4年ぶりの勝利を収めたダルビッシュは「試合中にアジャストできるのが自分の強みだと思う。ルクロイと意見も一致している」と満足げな様子だったという。
これで7月22日ロイヤルズ戦から6試合連続でクオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)をマーク。この間は投球数もコンスタントに90球を超え、各試合の与四球数も1を越えない。プレーオフ進出、ワールドシリーズ優勝を目指すレンジャーズにとって、ダルビッシュの状態が安定することは、この上ないプラス要素だ。悲願の世界一なるか。大きな期待が寄せられる。