ふわりと来たボールを、目の覚めるようなスイングで弾き返した。北海道日本ハム・大谷選手が17日のオリックス戦で、試合を決める18号2ラン本塁打を放った。■ソフトバンクを猛追、ついに0.5ゲーム差に肉薄 ふわりと来たボールを、目の覚めるようなス…
ふわりと来たボールを、目の覚めるようなスイングで弾き返した。北海道日本ハム・大谷選手が17日のオリックス戦で、試合を決める18号2ラン本塁打を放った。
■ソフトバンクを猛追、ついに0.5ゲーム差に肉薄
ふわりと来たボールを、目の覚めるようなスイングで弾き返した。北海道日本ハム・大谷選手が17日のオリックス戦で、試合を決める18号2ラン本塁打を放った。チームを4連勝に導くとともに、試合の無かった首位・福岡ソフトバンクに0.5差と肉薄。18日の結果次第で、鷹に代わって首位に浮上する。
振り抜いた瞬間、確信のガッツポーズが飛び出した。「打った瞬間に(スタンドに)いくと思った」。同点の7回2死三塁、先発・山田投手の直球を待っていた大谷選手だったが、高めに浮いたカーブに即座に反応。
「いく(振る)しかないと思って振りました」
打球は、右中間へ一直線。山田投手も、打たれた瞬間に顔をしかめるほど、すぐに本塁打と分かる一撃だった。
その直前の7回1死二、三塁から、杉谷選手が一塁方向へスクイズを決めて同点とした。「きれいに決めてくれたので、同点になって気持ちも楽になった」と大谷選手。ビハインドの状況から、同点、すぐに勝ち越しと、一気に決めるところが、今の北海度日本ハムを象徴しているようでもあった。先制はしたものの、中盤に勝ち越され、そこからひっくり返す。今季逆転勝利28回という数字からも分かるように、追い掛ける展開になってからの底力が強さの一つと言えそうだ。
■今季逆転勝利は28回! あきらめず底力のある野球が強さの秘訣
6月の中旬、福岡ソフトバンクに優勝マジック点灯の可能性のあったパ・リーグ。2リーグ制後、6月中にマジックがついた例はなく、それほど他チームを圧倒する独走状態だった。その頃、北海道日本ハムは3位。その後球団新記録の15連勝などもあり、ジワリとその差を詰めていった。そして、ついに捉えたその背中。「勝って(順位を)逆転できるように」と、大谷選手はすぐに18日のオリックス戦を見据えた。
この日は北海道に台風7号が上陸したが、2万652人のファンが札幌ドームへ詰め掛けた。そんなファンへ「明日もあるので、一生懸命頑張りたい」と力強く誓った後、「気をつけて帰ってください」と告げた大谷選手。18日で首位をもぎ取り、19日からの本拠地での直接対決へ。メラメラと燃える闘志と、悪天候の中、応援してくれたファンへの感謝を示した背番号11が、チームをてっぺんへと牽引する。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグ インサイト」編集部●文