ウィンブルドン歴史センターコートに置いてあった芝生の手入れ用のローラーが老朽化したことを受け、新調するための資金集めを目的として、1877年7月9日に開催された第1回大会がウィンブルドンのはじ…

ウィンブルドン歴史

センターコートに置いてあった芝生の手入れ用のローラーが老朽化したことを受け、新調するための資金集めを目的として、1877年7月9日に開催された第1回大会がウィンブルドンのはじまりです。最初の種目は男子シングルスのみで、21人のアマチュア選手が出場しました。

1884年に女子シングルスと、それまでオックスフォードで開催されていた全英男子ダブルスがウィンブルドンで開催されるようになり、1913年には、女子ダブルスとミックスダブルスが加えられ、1968年にはオープン化に伴いプロ選手の参加が認められるようになりました。車いす部門は2016年に創設されています。

開催期間・開催地

原則として6月最終月曜日から2週の日程で開催されます。

イギリス・ロンドンのウィンブルドンに位置するテニス競技場「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催されます。

ウィンブルドン期間中しか使用されることのない可動式屋根を有するメインコートと、同じく可動式屋根が設置された1番コートを含めた18コート、他に22の練習コートが使用されます。

サーフェス

天然芝で作られた「グラスコート」を採用しています。大会期間中コートの芝の長さは常に8ミリに保たれています。

優勝賞金

賞金は男女ともに同額です。優勝賞金は、2019年大会ではシングルス優勝で235万ポンド(約2億9810万円 為替ルート2019年8月12日時点)になります。

*1チームの金額

大会の特徴

毎年、ロイヤルファミリーやそうそうたるセレブリティが観戦に訪れることでも話題になる、世界最古のテニストーナメント「ウィンブルドン」。伝統を重んじるイギリスでの大会なため、ウィンブルドンならではのルールがいくつかあります。その1つが、開催期間中の第1週と第2週の中間に位置する日曜日を休養日とする「ミドル・サンデー」です。この伝統は一貫して遵守されてきましたが、この時期のウィンブルドンは雨が降りやすく、試合が中断される事が多いため、日程の消化不良が深刻化し、ミドル・サンデーに試合が行われることもしばしばあります。

試合や練習の際には、伝統として白いウェアを着用する事が義務付けられており、これは1884年の同選手権女子シングルス部門の初代優勝者であるモード・ワトソン(イングランド)が白で揃えたウェアを着用していた事に由来しています。この規定は色だけにとどまらず、ウェアの形状にも及んでおり、全身タイツのようなウェアを着て試合を行った選手が、そのウェアの使用を禁止されたこともあります。

グラスコートは、ボールのバウンドが低く滑り、球足が速くなるため、ショットがエースになりやすいという特徴があり、長身のビッグサーバーに有利なコートと言われています。そのため、ベースラインプレーヤーでトップランキングの選手が、ランキングの低いビッグサーバーに負けてしまうことも少なくありません。「全豪オープン」、「全仏オープン」、「全米オープン」については、それぞれのバナーをクリック↓