「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)において、男女シングルス予選が始まった。大会2日目の本日に行われた予選1回戦には、日本からは日比野菜緒(ブラス…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)において、男女シングルス予選が始まった。大会2日目の本日に行われた予選1回戦には、日本からは日比野菜緒(ブラス)、奈良くるみ(安藤証券)、添田豪(GODAI)、守屋宏紀(北日本物産)、伊藤竜馬(北日本物産)、ダニエル太郎(エイブル)が出場した。日比野は世界ランキング175位のダニエル・ラオ(アメリカ)と対戦し3-6、6-4、6-0のフルセットで勝利した。第1セットは3度のブレークを許し落としたものの、第2セットから持ち直した。第3セットは相手のファーストサーブを完全に攻略し、安定したレシーブで勝利。サービスも、ファーストサーブの確率が69%でエースが10回と好調さをみせた。日比野の予選第2回戦は明日行われる。

奈良は、世界ランキング112位のティメア・バボス(ハンガリー)と対戦し、1-6、6-4、3-6のフルセットで敗れた。第1セットはミスがなかったものの、攻めきれず1-6と落とした。第2セットは2回ブレークに成功し、セットカウント1-1まで戻したが、この試合サービスエースを13回もとったバボスを、攻略することはできなかった。

添田は世界ランキング184位のトミー・ロブレド(スペイン)と対戦、4-6、4-6とストレートで敗戦。第1セットは2度ブレークするも、逆に3つのブレークを許し落とし、第2セットは相手を崩すことができず、1ブレークダウンで敗れた。

守屋は、世界ランキング181位のルベン・ビーママンズ(ベルギー)と対戦し1-6、6-7(5)のストレートで敗れた。第1セットはブレークでとった1ゲーム以外はすべて落とし、1-6でセットカウント0-1と追い込まれる。第2セットはタイブレークまで粘ったが力及ばず敗退した。

伊藤は、世界ランキング190位のスミト・ナガル(インド)と対戦し6-7(6)、2-6のストレートで敗戦。第1セットは互角な勝負を見せたが、第2セットは2つのブレークを許し格下のナガルに敗れた。

ダニエルは世界ランキング202位のMario Vilella Martinez(スペイン)と対戦。6-7(5)、7-6(6)、4-6のフルセットで敗れた。現在世界ランキング117位のダニエルは大きく格下のMartinez相手に競り負けた。

ダニエルは今年7月、「ATP250 グシュタード」でのインタビューで「去年と同じようにいい成績を上げたいが、このところ不調だ。ひとつずつ勝って自信を取り戻したい」と語っていた。昨年は「ATP1000 インディアンウェルズ」でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破る金星を挙げ、マスターズ1000で初の3回戦進出。5月の「TEB BNP パリバ イスタンブール・オープン」ではATPツアー初優勝を遂げるなど大活躍している。今回の「全米オープン」では思うような成績は上げられなかったが、少しずつ自信を取り戻せることを祈りたい。

明日の「全米オープン」予選3日目には、1回戦を突破した杉田祐一(三菱電機)、綿貫陽介(日清食品)、内山靖崇(北日本物産)、清水綾乃(Club MASA)の日本勢が2回戦に出場する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年度「フェドカップ」ワールドグループ2部1回戦での日比野菜緒

(Photo by Atsushi Tomura/Getty Images)