第98回夏の甲子園大会9日目3試合が行われ、ベスト16が決まった。16日の大会10日目からは3回戦。勝利したチームが準々決勝進出となる。■16日から3回戦、それぞれの試合の注目ポイントは? 第98回夏の甲子園大会9日目3試合が行われ、ベスト…
第98回夏の甲子園大会9日目3試合が行われ、ベスト16が決まった。16日の大会10日目からは3回戦。勝利したチームが準々決勝進出となる。
■16日から3回戦、それぞれの試合の注目ポイントは?
第98回夏の甲子園大会9日目3試合が行われ、ベスト16が決まった。16日の大会10日目からは3回戦。勝利したチームが準々決勝進出となる。
10日目のカードの第1試合は嘉手納(沖縄)―明徳義塾(高知)。嘉手納のパワーヒッターの3番・大石、4番・知花が、明徳の中野、金津の投手陣、強肩強打の捕手・古賀のバッテリーに挑む。
第2試合は秀岳館(熊本)―いなべ総合(三重)。春4強入りし、そのスイングスピードの速さを見せつけて勝ち上がってきた秀岳館。いなべ総合のエース・山内がどこまで抑えられるかに注目だ。いなべ打線は奥村、宮崎のスピードスターコンビで足を絡めて得点を重ねる。
第3試合は盛岡大付(岩手)―鳴門(徳島)。このカードは打ち合いになる可能性が高い。盛岡大付は植田、塩谷の3、4番を中心に当たりだしたら止まらない。鳴門もパワーを持ちながらコンパクトにスイングする打者がそろい、4番の手束ら昨年夏の経験者がチームを引っ張る。
第4試合は好投手左腕対決の常総学院(茨城)―履正社(大阪)が組まれている。昨年春から3度目の甲子園のマウンドに立っている常総学院・鈴木昭と、ドラフト1位候補左腕の履正社・寺島の投げ合いが注目される。打線もともに2年生の履正社・安田、常総学院・宮里がキーマン。宮里は調子を落としているが、前回の試合で適時打を放ち復調モードだ。
■花咲徳栄―作新学院はプロ注目投手対決が実現?
11日目の第1試合は聖光学院(福島)―東邦(愛知)。聖光学院は初戦のクラーク国際戦(北北海道)で、8回無死満塁から小泉が走者一掃の三塁打を放つなど、粘りが売り。福島大会と同じような戦いができた。東邦は八戸学院光星戦(青森)の大逆転サヨナラ勝利で勢いに乗る。右腕・藤嶋、左腕・松山といった投打の軸が引っ張る。小西や高木といった右打者も勝負強く、つながりのある打線だ。
花咲徳栄(埼玉)―作新学院(栃木)はプロ注目投手対決が実現しそうだ。花咲徳栄は左腕・高橋。打たせて取るピッチングだが、走者を背負うと三振を狙いにいく。対するは最速152キロ右腕の作新学院・今井。昨夏はベンチ外でスタンドで応援していたが、今年はチームの主役どころか、甲子園の中心に。がむしゃらに投げるだけの投手からクレバーな投手に変身し、完成度の高さを見せる。投手戦は必至だ。
木更津総合(千葉)―広島新庄(広島)も同じように投手戦が濃厚。木更津総合はセンバツ8強投手の早川、広島新庄は2回戦の富山第一戦で90球完投勝利の堀。両左腕投手がハイレベルな投げ合いを演じそうだ。早川―大沢のバッテリーは春の秀岳館に破れた悔しさから、配球のパターンを増やし、夏へ準備を進めてきた。秀岳館との再戦、8強超えのためにも負けられない戦いとなる。
北海(南北海道)―日南学園(宮崎)も両エースの出来がポイント。12日の2回戦・松山聖陵戦(愛媛)では、昨年夏も甲子園のマウンドに立った主将のエース右腕・大西が9回4安打1失点の好投を見せ、22年ぶりの夏1勝をもたらした。日南学園の左腕・森山はヤクルト石川を思わせるような小柄左腕。低めへの制球が抜群でゴロを打たせる術にたけている。打線が好投手たちをどのように攻略できるか。