メジャーリーグは14日(日本時間15日)までにシーズンの約3/4を消化。プレーオフ(PO)進出へ、争いは熾烈さを増してきた。■今季は何人の日本人選手がPO進出? 前田のドジャースは確実との予想 メジャーリーグは14日(日本時間15日)までに…

メジャーリーグは14日(日本時間15日)までにシーズンの約3/4を消化。プレーオフ(PO)進出へ、争いは熾烈さを増してきた。

■今季は何人の日本人選手がPO進出? 前田のドジャースは確実との予想

 メジャーリーグは14日(日本時間15日)までにシーズンの約3/4を消化。プレーオフ(PO)進出へ、争いは熾烈さを増してきた。近年では、上原浩治投手、田澤純一投手がレッドソックスで2013年の世界一に貢献。14年には青木宣親外野手がロイヤルズでワールドシリーズ進出を果たしたが、惜しくも敗れた。昨年はヤンキースの田中将大投手が一発勝負のワイルドカードゲームに先発も、アストロズに敗戦。ブルージェイズに所属していた川崎宗則内野手はプレーオフではベンチ外となったものの、チームに帯同してムードメーカーとして大きな役割を果たし、ア・リーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。

 今季はダルビッシュ有投手が所属するレンジャーズがア・リーグ西地区首位を快走。前田健太投手が奮闘するドジャースは、ナ・リーグ西地区で首位ジャイアンツを1ゲーム差で追っている。その他のチームは、現実的にはワイルドカードでのプレーオフ進出を狙う形となりそうだが、マーリンズは好位置につけており、16シーズン目を迎えたイチロー外野手が悲願のワールドシリーズ制覇に近づけるかにも注目が集まる。米CBSスポーツは、それぞれのチームのプレーオフ進出の可能性をパーセンテージで予想。今年は何人の日本人選手がポストシーズンを戦うことになるだろうか。

 特集ではまず、各リーグでプレーオフ進出が確実なチームを選出。ナ・リーグでは、中地区を独走するカブスが99.9%でプレーオフに進出するとされ、続いて東地区首位のナショナルズが99.8%、そして、前田が所属するドジャースも97.4%と算出された。ドジャースは西地区2位ながら、タレントの多さから勝ち抜くことは確実と見られているようだ。また、カブス傘下では川崎が奮闘を続けており、ロースターが25人から40人に拡大される9月には、メジャーの舞台に戻ってくることになりそう。プレーオフでのベンチ入りは厳しい状況だが、108年ぶりの世界一を目指すチームに勢いを与える存在となる可能性は十分にある。

■ダルビッシュのレンジャーズも高確率、マーリンズは厳しい数字

 ア・リーグでは、中地区首位のインディアンスが95.3%、ダルビッシュのレンジャーズが93.7%と、2チームがプレーオフ進出確実とされた。今季、右肘手術から復帰したダルビッシュは、右肩違和感での一時離脱などもありながら確実に状態を上げてきており、レンジャーズ初の世界一へ向けて、10月も獅子奮迅の活躍が期待される。

 ナ・リーグで、プレーオフ進出争いを繰り広げているチームはどうか。西地区首位のジャイアンツが81.8%、中地区3位のパイレーツが48.8%、中地区2位のカージナルスが36.2%、東地区2位のメッツが17.8%と続き、イチローのマーリンズは14.4%とやや厳しい数字が算出されている。

 マーリンズは現在、ワイルドカード争いでは進出圏(2チーム=ドジャース、カージナルス)に0.5ゲーム差の3位。だが、記事では、投手陣に問題があると指摘されている。主砲ジャンカルロ・スタントンが負傷で今季絶望となっただけに、Aロッド獲得を検討しているともされる補強次第で、今後の状況は大きく変わってきそうだ。4番手外野手として、ここまで存在感を見せてきたイチローの活躍にも期待がかかる。

 一方、ア・リーグでプレーオフ進出を狙うチームでは、東地区2位のオリオールズが87.4%、同1位のブルージェイズが85.5%、同3位のレッドソックスは72%となっている。3チームは2ゲーム差の間にひしめき合っており、地区優勝の行方もまだまだ分からない。故障者リスト入りしている上原は今季中の復帰を目指しており、現在のブルペンを支える田澤とともに再びプレーオフで存在感を見せられるだろうか。

■マリナーズにもチャンス、ヤンキースはわずか0.6%?

 その下には、西地区3位のアストロズが27.8%、同2位のマリナーズが24.2%と続く。首位レンジャーズとはマリナーズが5.5ゲーム差、アストロズが7.5ゲーム差と地区優勝は厳しい状況だが、ワイルドカード争いではそれぞれ4位、5位につける。20%台と算出されたものの、マリナーズは進出圏の2位と2ゲーム差につけており、岩隈、青木の活躍で切符を引き寄せたいところだ。

 ア・リーグはさらに中地区2位のタイガースが10.5%、4位のホワイトソックスが1.5%、同3位のロイヤルズが1.1%、そして田中将大投手が所属するヤンキースはわずか0.6%となっている。ヤンキースは東地区で首位と6.5ゲーム差の4位。ワイルドカード争いでも進出圏に4.5ゲーム差だが、トレード期限前には救援のチャップマンとミラーを放出するなど「ファイヤーセール」と取れる動きがあったため、評価は低くなっている。

 シーズンは残り1か月半。過去には誰も予想できなかった番狂わせも何度もあっただけに、ここからの戦いから目が離せない。