2桁勝ち星にまたも足踏みしたロッテ涌井秀章投手だが、鬼気迫る粘りの投球が最後に奇跡を呼んだ。■9回途中122球を投げて2失点、伊東監督「再三のピンチをしのいでくれた」 2桁勝ち星にまたも足踏みしたロッテ涌井秀章投手だが、鬼気迫る粘りの投球が…

2桁勝ち星にまたも足踏みしたロッテ涌井秀章投手だが、鬼気迫る粘りの投球が最後に奇跡を呼んだ。

■9回途中122球を投げて2失点、伊東監督「再三のピンチをしのいでくれた」

 2桁勝ち星にまたも足踏みしたロッテ涌井秀章投手だが、鬼気迫る粘りの投球が最後に奇跡を呼んだ。

 14日のソフトバンク戦。9イニングで実に7回先頭打者を塁に出し、9回1死二塁で今宮に0-0の均衡を破られる右越え三塁打を許したが、それまで再三のピンチを切り抜けた。

 7回1死一、二塁では中村を145キロの速球で一邪飛。前夜のヒーロー明石にはさらに一段ギアを上げて、初球145キロの内角速球でストライクを取ると、2球目は外角いっぱいに146キロの速球で2ストライクと追い込み、3球目はこの日MAXの147キロ。ボールにはなったが、最後は抜群のキレのスライダーで空振り三振と圧巻の投球を見せた。

「今日は一人で投げ切るという気持ちが現れて、再三のピンチをしのいでくれた」と伊東監督。チームは2点を追う9回に相手のミスを逃さず同点とすると、延長10回に角中がサヨナラ犠飛。9回途中122球、2点を失い南にマウンドを譲った涌井だったが、力投が劇的な逆転勝利を演出した。