米スポーツ専門サイト「SBネーション」では、近年期待されながらもプレーオフ進出を逃すマリナーズの不調の原因は「1番打者不在にある」と指摘している。■イチロー去りし後のリードオフマンたち、総合成績はOPS、wRC+ともに平均以下 メジャー通算…

米スポーツ専門サイト「SBネーション」では、近年期待されながらもプレーオフ進出を逃すマリナーズの不調の原因は「1番打者不在にある」と指摘している。

■イチロー去りし後のリードオフマンたち、総合成績はOPS、wRC+ともに平均以下

 メジャー通算3000安打を達成したマーリンズのイチロー外野手だが、その安打の大半はデビューから12年を過ごしたマリナーズ時代に積み上げたものだ。マリナーズ時代に定位置だった「1番打者」として生んだ安打は、実に2438本にも及ぶ。だが、“不動のリードオフマン”だったイチローが、2012年にヤンキースにトレード移籍して以来、マリナーズはその後継者探しに苦労している。米スポーツ専門サイト「SBネーション」では、近年期待されながらもプレーオフ進出を逃すマリナーズの不調の原因は「1番打者不在にある」と指摘している。

 記事によれば、イチローがヤンキース移籍後、マリナーズのリードオフマンとして試合に先発した選手は、実に22人。彼らの1番打者としての成績をまとめると、出塁率と長打率を足したOPSは0.657で、素晴らしいとされる基準0.900からは程遠く、平均とされる基準0.700も下回る。打者が持つ得点力を示すwRC+はリーグ平均値の100に満たない85で、いかにマリナーズの1番打者が“弱点”になっているかが分かる。

 今季からマリナーズに移籍し、リードオフとしての活躍を期待された青木宣親も、メジャー移籍後初のマイナー降格を経験するなど打撃不振にあえぎ、仕事を果たし切れていない。カノ、クルーズ、シーガーと、打線の中軸はしっかりしているマリナーズだけに、記事の指摘通り、1番打者の固定が常勝軍団誕生への近道になるのかもしれない。

 イチロー移籍後にリードオフとして先発した22選手は下記の通りだ。

【ポスト・イチローのマリナーズ1番打者たち】

105試合 オースティン・ジャクソン(14-15年)
73試合 ブラッド・ミラー(13、15年)
72試合 ダスティン・アックリー(12-15年)
71試合 ケテル・マルテ(15-16年)
69試合 エンディ・チャベス(13-14年)
62試合 青木宣親(16年)
40試合 マイケル・ソーンダース(12-14年)
32試合 ジェームズ・ジョーンズ(14-15年)
25試合 エイブラハム・アルモンテ(13-14年)
22試合 レオニス・マーティン(16年)
20試合 ローガン・モリソン(15年)
19試合 セス・スミス(15-16年)
13試合 フランクリン・グティエレス(12-13年)
13試合 ジェイソン・ベイ(13年)
7試合 リッキー・ウィークス(15年)
7試合 ウィリー・ブルームクイスト(14年)
5試合 ギジェルモ・エレディア(16年)
5試合 ショーン・オマリー(16年)
2試合 ダン・ロバートソン(16年)
1試合 クリス・テイラー(15年)
1試合 ジャスティン・ルジアーノ(15年)
1試合 ニック・フランクリン(13年)