男子クオドルプル予選に出場した(写真右から)阿部・島田・青木・大下若き日本代表選手の活躍が期待される。 7日、世界ボートジュニア選手権大会が2020年東京五輪会場となっている東京都の新設ボートコース・海の森水上競技場で開幕した。 この日の最…

男子クオドルプル予選に出場した(写真右から)阿部・島田・青木・大下

若き日本代表選手の活躍が期待される。

7日、世界ボートジュニア選手権大会が2020年東京五輪会場となっている東京都の新設ボートコース・海の森水上競技場で開幕した。
この日の最高気温は35度 強い日差しの下、各国の熱き戦いが繰り広げられた。

世界ボートジュニア選手権大会は、18歳以下の代表選手によって争われる世界最高峰の国際大会となっており、海の森水上競技場で行われる国際大会自体は初となる。五輪競技大会とほぼ同様の規模で行われており、男女14種目約60カ国から600人の代表選手が集まり世界ジュニアのチャンピオンが決定する。

7日は朝9時30分から男女のシングルスカル(漕手1名、オール2本)、ダブルスカル(漕手2名、オール2本)、クオドルプル(漕手4名が同じ動きで艇を進める)、男子の舵手なしペアの予選が行われた。

日本代表の注目は男子のクオドルプルに出場した、島田隼輔(日本大学1年)。高校から競技を始めたばかりだが今やU-19の代表選手として活躍している。今年4月末にチームを組んだ青木洋樹・大下陽士・阿部光治と共にアメリカやニュージーランド代表と2000mの直線コースを競った。

レースをする上で重要な要素のひとつとなってくるのが、リズム。4人全員で呼吸を合わせ安定して良いリズムでこげたと振り返る。さらにこの日は順風、通常練習している場所より倍近い風速があったということもありチームでの自己ベストを約6秒縮める、6:10:14をたたき出した。しかし世界の壁は厚く、結果は5位。

8日に行われる敗者復活戦へ向け、「リズム自体は良かったので1本1本の強さをもっと出していく、目標は入賞すること」と思いを新たにした。

その他予選に出場した全6組の日本代表も敗者復活戦にまわることになった。

次戦へ向け意気込みを語る島田隼輔(日本大学1年)

この世界ボートジュニア選手権大会は2020年東京五輪のテスト大会となっており、競技の様子を実況のアナウンスと共に観戦することができ、会場内にはリアルタイム映像が見られるビジョン等も設置されている。
立ち見などを含めると、最大1万6千人を収容できる会場は予選1日目も各国からたくさんの観客が訪れ、選手たちに熱い声援を送っていた。

予選初日も各国の応援が観客席でおこなわれた

大会は5日間に渡り、海の森水上競技場で熱戦が繰り広げられ真の勝者を決める決勝Aは11日に行われる。