文=佐保めぐみ 写真=小永吉陽子

ディフェンスが機能しロースコアゲームで主導権を得る

台湾で開催されているウォリアム・ジョーンズカップの大会9日目、日本はイランと対戦し、相手に一度もリードされることなく74-51で勝利した。

日本の先発は、安藤誓哉、安藤周人、張本天傑、橋本晃佑、シェーファー・アヴィ幸樹。立ち上がりから2分間は互いに無得点が続く。日本はスイッチディフェンスから厳しいディフェンスを仕掛けてイージーショットを与えない。ミスマッチにもフォローが入り、開始から7分間を無得点に抑えた。

日本もシュートがリングに嫌われて得点が伸びないが、ディフェンスリバウンドからトランジションに持ち込み得点に繋ぐことでリードし、極めて重い第1クォーターを9-4で終える。第2クォーターも開始5分間はイランの得点を許さず。渡邉飛勇の高さを生かしたフックシュートなどで得点を重ねた日本が27-19とリードして試合を折り返した。

後半もシェーファーがゴール下でハッスルプレーを見せ、バスケット・カウントをもぎ取り技ありのフローターを決めるなどアグレッシブな姿勢で日本を引っ張る。それでもイランが素早いパス回しで日本のディフェンスを振り回し、リズムを作り出すと3ポイントシュートが入るようになって追い上げられる。日本は不用意なパスをカットされ、相手の速攻を止めようとしたコー・フリッピンがファウルを取られフリースローを与えると、イランに6点差まで迫られる。

シェーファー、渡邉、安藤とA代表入りへ猛アピール

悪い流れを断ち切ったのはベンチから出たポイントガードの中村太地。落ち着いてズレを作りチャンスを演出すると、張本の3ポイントシュート、平岩玄とシェーファーのセットプレーが決まってイランを突き放す。さらには大会を通して好調の安藤誓哉がスピーディーなバスケットを展開して自らの打開から得点を挙げ、フリッピンとシェーファーのピック&ロールや安藤周人の3ポイントシュートなどで日本は次々と点を重ねる。

このまま日本のリズムは崩れることなく、全員が得点で得点を取りに行き勝利を収めた。

シェーファーはチームハイとなる13得点を奪い、安藤誓哉と渡邉が12得点。大会の前半では噛み合わなかったセットプレーも噛み合うようになり、ビッグマンによる得点も伸びている。プレータイムが短い若手選手も攻めの姿勢を崩さず、与えられたチャンス生かす姿勢を見せた。

今日はシェーファーが輝きを放ったが、渡邉も試合を重ねるごとに存在感を増している。Bリーグで実績がある選手の中では、安藤誓哉が非常に安定した司令塔ぶりを見せ、なおかつ個人の得点も伸びており、A代表入りに大きなアピールとなっている。明日でジョーンズカップは最終日となるが、この夏の代表でのゲームが最後にならないようアピールに努めてもらいたい。

ジョーンズカップ2019 男子日本代表チーム13名
1 コー・フリッピン(SG / 千葉ジェッツ)
3 安藤誓哉(PG / アルバルク東京)
5 テーブス海(PG / ノースカロライナ大学ウィルミントン校1年)
13 安藤周人(SG / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
15 星野曹樹(SG / 白鷗大学4年)
21 橋本晃佑(SF / 宇都宮ブレックス)
25 平岩玄(PF / 東海大学4年)
28 ニカ・ウィリアムス(C / 秋田ノーザンハピネッツ)
29 中村太地(PG / 法政大学4年)
30 小川春太(SF / マサチューセッツ工科大学 進学予定)
32 シェーファー・アヴィ幸樹(C / アルバルク東京)
34 渡邉飛勇(PF / ポートランド大学2年)
88 張本天傑(SF / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
[ヘッドコーチ]エルマン・マンドーレ