トルコの固いディフェンスを崩し切れず、リオ五輪初黒星リオ五輪予選ラウンド第3戦は、6月のヨーロッパ遠征でも対戦しているトルコ。2連勝と好スタートを切った日本だったが、トルコはしっかりと対策を練り、日本に思うような攻撃をさせない。攻撃でもイン…

トルコの固いディフェンスを崩し切れず、リオ五輪初黒星

リオ五輪予選ラウンド第3戦は、6月のヨーロッパ遠征でも対戦しているトルコ。2連勝と好スタートを切った日本だったが、トルコはしっかりと対策を練り、日本に思うような攻撃をさせない。攻撃でもインサイドのラトーヤ・サンダースを起点に、多様な攻撃を仕掛けてくる。第2ピリオド以降、日本も少しずつ対応し始め、最大25点まで開いた点差を第4ピリオドには8点差まで詰め寄ったが、逆転には至らなかった。それだけに第1ピリオドの9-24が悔やまれる。そのトルコ戦の日本選手のパフォーマンスを独自に評価する。

吉田亜沙美同じ攻撃エントリーでもパスを左右に散らし、かと思えば狭いエリアで渡嘉敷とのピック&ロールを決めるなど、序盤から司令塔として幅の広い攻撃を組み立てた。一方でトルコの固いディフェンスに苦しめられ、チームメイトのシュートが決まらないと見るや、自らのドライブでフリースローにつながるファウルを獲得したり、積極的にジャンプシュートを放つなど、攻撃のアクセントをつけることにも成功した。ディフェンスではトルコの金髪ガード、イジル・アルベンに得点を許すなど、力を発揮し切れないシーンもあったが、後半に入り、チームの状態が上向き出すと、正確なアシストで追撃態勢を作り上げ、ポイントガードとしての役割を十分に果たした。

渡嘉敷来夢これまでの2試合同様、ディフェンスでは体を張り続け、ガードのドライブをブロックする場面もあった。だが、WNBAでのプレー経験があるラトーヤ・サンダースをマッチアップで封じることはできなかった。攻撃でも前半は序盤に決めたバスケットカウントのみと迫力不足。ミドルシュートも決まらず、リズムに乗れなかった。しかし後半の冒頭でドライブを決めると、ゴール下での合わせ、コーナーからのミドルシュートを決めるなど、徐々にリズムを取り戻した。チームトップの13得点7リバウンドはギリギリ及第点か。

間宮佑圭序盤に決めたローポストからのジャンプシュート、終盤の速攻、オフェンスリバウンドからの得点など、地道に得点を重ねた。今大会初の2ケタ得点(10得点)。ディフェンスでも体を張り、スクリーンでチームメートの得点シーンを生み出すなど、記録に残らないところでも力を発揮した。次戦のオーストラリア戦以降もそうした役割を求められるが、その中のシュートチャンスを生かしたい。

間宮は我慢のプレーを強いられながらも、チームメートをサポートしながら自らも10得点を挙げた。

栗原三佳シューターとして厳しいディフェンスをかいくぐり、4本の3ポイントシュートを沈めた。また積極性を失わず、12本の3ポイントシュートを打ち続けた点も評価できる。それだけに欲を言えば、ノーマークの3ポイントシュートをあと1本か2本は決めたかった。今後も厳しいマークが予想されるが、そのなかで序盤から3ポイントシュートを沈めることでチームに勢いを与えたい。

本川紗奈生第1ピリオドこそ、これまでの2戦と同じようにアタックするシーンが見られなかったが、第2ピリオド以降は本川のドライブからいくつかのシュートチャンスが生まれた。前へ前へと向かう姿勢が戻ってきたことは、次戦以降に大きな意味を持つ。またステップインやステップスルーなど、ディフェンスの状況によって使い分ける本川のステップワークが世界でも通用することを証明した。

近藤楓第3ピリオドまではバックアップの役割を果たし切れなかったが、第4ピリオドだけで8得点をマーク。特に10点差に詰め寄るステップバックからの3ポイントシュートと、再び13点差にされた直後の3ポイントシュートは、終盤の追い上げに欠かせない貴重なポイントだった。その後も、積極的にシュートを打ち続けた点は明日以降につながるはずだ。

ビハインドの局面が続いても、近藤はコートに入った瞬間から積極的にシュートを放ち自らの役割を果たした。

髙田真希得意のミドルシュートが決まらず、終始リズムに乗り切れなかった。得点は第2ピリオドのドライブのみ。終盤、相手のセンターを1対1で守り切るなどディフェンス面で貢献した場面もあったが、総じて今日は本来の姿が見えなかった。

町田瑠唯今日も安定したゲームコントロールを見せたが、チームを勢い付かせるところまでは引き出せなかった。また昨日同様、数少ない3ポイントシュートのチャンスは確実に決めたいところ。スローイン時のパスミスも不要なミスだった。

長岡萌映子ディフェンスでタイミングよくダブルチームに行ったり、オフェンスリバウンドに飛び込む姿勢は、チームに貢献しようという意識が感じられた。ノーマークの3ポイントシュートを躊躇なく打つ姿勢、ファウルを誘ったドライブに「モエコらしさ」は垣間見えたが、それを結果に結び付けたい。たとえプレータイムが少なくても、劣勢の中でこそ勢いを与えるプレーを見せてほしい。

第1ピリオドの劣勢を終盤に追い上げた点は評価できる。しかし、ゲーム全体を通して見ると、チーム力の差があった。特にディフェンスで踏ん張れなかったのは、次戦以降の大きな課題となる。また個人的な見解を書けば、ベンチメンバーの起用をもう少し積極的にしてもいいような気がする。吉田、渡嘉敷頼みで、かつ栗原の3ポイントシュートに期待するだけでは、やはり相手も対策を練ってくる。その点で今日の近藤に見られるような、最後まで積極性を持ってプレーできるバックアップの起用を、オーストラリア戦以降は期待したい。

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