いよいよ7月1日から開幕する、芝のグランドスラム「ウィンブルドン」。大坂なおみ(日本/日清食品)は、同大会本戦へ3度目の出場を予定している。芝コートへの苦手意識を克服し、活躍が期待される「ウィンブルドン」のこれまでの戦績を振り返って紹介する…

いよいよ7月1日から開幕する、芝のグランドスラム「ウィンブルドン」。大坂なおみ(日本/日清食品)は、同大会本戦へ3度目の出場を予定している。芝コートへの苦手意識を克服し、活躍が期待される「ウィンブルドン」のこれまでの戦績を振り返って紹介する。

■「ウィンブルドン」最高成績は3回戦進出

大坂が「ウィンブルドン」本戦に初めて出場したのは2017年で、3回戦まで進出。翌年2018年も同じく3回戦進出となった。今大会大坂は第2シードとして出場。自身初の同大会ベスト16進出を果たすことができるか注目される。

■過去には元女王ビーナスや、ケルバーとの対戦も

2017年大坂は3回戦で、同大会5度の優勝を誇る当時世界11位のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦。

ストレートで敗れたが、当時19歳の大坂は「この試合のビーナスからいろいろ学んで、それらを今後活かせると思ったら、この試合には負けてもいいと思った。これから毎日練習して達成したい目標がもっとあるの」と前向きに語った。

また、2018年同大会3回戦では、後に優勝を果たした当時世界10位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と対戦。スタートダッシュでペースを握られた大坂は、最後まで挽回できず、2-6、4-6のストレートで屈した。

大坂にとってこの試合は印象に残っているようで、芝コートシーズンへの思いを語る中で次のように話していた。

「もちろん、すべての試合は学ぶための経験です。でもおかしなことに、芝コートに来るときはいつもウィンブルドンで最後にした試合のことだけが思い出されます。そして昨年私はケルバーと対戦して、打ち砕かれました。なので、そのことを最も覚えています」

■芝コートへの苦手意識を克服し、上位進出なるか

「ウィンブルドン」の前哨戦である「バーミンガム・クラシック」では、残念ながら2回戦敗退となった大坂。

かねてから芝コートやクレーコートでプレーすることに苦手意識を持っていると打ち明けており「ご存知の通り、芝コートはあまり得意ではありません」「ここまでプレーしてきたコートとは全く異なります。小さい頃は、私は芝コートでプレーしたことはありませんでした」と、今季芝コートシーズン前にも話していた。

それでも彼女は「挑戦と戦い」という言葉も口にし、芝コートでのプレーを楽しもうとしているようだ。

今大会1回戦では、前哨戦で敗れた相手世界39位のユリア・プティンセバ(カザフスタン)と再戦することが決まっている大坂。のびのびとプレーする姿を見せ、勝ち進むことが期待される。

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■大坂の「ウィンブルドン」本戦過去戦績

2017年 初出場・3回戦:3回戦の対戦相手・ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)

2018年 3回戦:3回戦の対戦相手・アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「ウィンブルドン」での大坂なおみ

(Photo by Matthew Lewis/Getty Images)