2006全豪オープンのファイナリストが最後のトーナメント戦に挑む。キプロス出身で元世界ランク8位のマルコス・バグダディスが7月1日から始まるウィンブルドン選手権を最後に引退することを発表。2月に開催された「ATP500 ドバイ」を最後にツア…

2006全豪オープンのファイナリストが最後のトーナメント戦に挑む。

キプロス出身で元世界ランク8位のマルコス・バグダディスが7月1日から始まるウィンブルドン選手権を最後に引退することを発表。

2月に開催された「ATP500 ドバイ」を最後にツアーには参加していなかったが、24日ソーシャルメディア上で「次のウィンブルドンがプロのテニスプレーヤーとして最後の大会になる」とコメントした。

「ワイルドカード(主催者推薦枠)での出場権を与えてくれたオールイングランドクラブには心から感謝している。30年以上プレーしてきた大好きなスポーツに別れを告げる機会を与えてもらった。(引退は)とても難しい決断だった。特にフィジカルな面でコートに戻るのは難しいと判断したんだ。」

2006年全豪オープン決勝でロジャー・フェデラーに敗れ準優勝、同年のウィンブルドンでは準決勝でラファエル・ナダルに敗退。2005年から16年までの12年間トップ100位にランクインし、現在34歳のバグダティ。

「まだまだプレーしたい気持ちはあるが身体が限界でハイレベルな戦いを続けることが困難と判断した。特に最近の2年間は怪我と痛みの繰り返しでとても厳しかった。」とコメントを続けた。

「でも僕には美しい妻と2人の子どもがいて、さらにもう1人加わる予定なんだ。家族と過ごす時間がとても楽しみで待ちきれないよ。」

2003年ジュニア部門でランク1位となり、同年プロに転向。2012年にはクロアチア出身の元プロテニスプレーヤー、カロリナ・スプレムと結婚し二児をもうけている。

「プレーヤーとしてテニスを離れるのは寂しいが、次のステップがとても楽しみだ。これからもテニスには深く関わり続けていくつもりさ。ツアーでまた会えると思うよ。」

「それから、側で支え付いてきてくれた家族にお礼を言いたい。特に3歳から支えてくれている父と母には心から感謝している。」

「いつも僕を信じ、良い方へ導いてくれてありがとう。チームのみんなや親しい友だち、そして世界中の応援してくれるファンのみんな。どの都市に訪れても暖かく歓迎してくれてとても嬉しかった。きっと恋しく感じるだろう。」

数々の激戦の中多くのファンを魅了してくれたバグダディスがウィンブルドンで最後の戦いに挑む。

*2016年全豪オープンでのバグダディス

Photo by Darrian Traynor/Getty Images

翻訳ニュース/ATPTour.com