2日のヤクルト戦で頭部を負傷し、登録抹消となっていた広島の石原慶幸捕手が順調に回復している。■バレンティンの空振りしたバットが頭部直撃、9日に1軍復帰も 2日のヤクルト戦で頭部を負傷し、登録抹消となっていた広島の石原慶幸捕手が順調に回復して…

2日のヤクルト戦で頭部を負傷し、登録抹消となっていた広島の石原慶幸捕手が順調に回復している。

■バレンティンの空振りしたバットが頭部直撃、9日に1軍復帰も

 2日のヤクルト戦で頭部を負傷し、登録抹消となっていた広島の石原慶幸捕手が順調に回復している。

 石原は同試合の守備の際にバレンティンの空振りしたバットが頭部を直撃し、脳しんとうと頭部打撲で戦列を離れた。

 6日に続き、7日も試合前練習に姿を見せた石原は、「検査は異常なし。トレーニングコーチのOKが出れば大丈夫です」と順調な回復をアピールした。

 石原の離脱後、チームは4連敗と失速し、2位巨人との直接対決でも連敗。7日の試合は逆転サヨナラ勝ちを収めたが、ジョンソン、黒田などの信頼が厚く、チームの守りの要だったベテランの離脱は、大きな影響を及ぼしていると言わざるを得ない。

■復帰へ意気込む石原、「自分も戦力になれるように頑張りたい」

 2位の巨人とのゲーム差は5.5ゲーム。今後も負けられない試合が続くが、石原は「まだまだ試合も残っているし、前を向いてその日、その日の試合を戦うしかない」と冷静に話し、「これまでと何も変わらずにやるだけ」と前を向いた。

 通常ならば、登録抹消された選手は、抹消日から10日間は再登録ができないが、今回の石原のケースは「脳しんとう特例処置」が適用され、9日の一軍復帰も見込まれている。石原は「本当に大丈夫。ただ、あとは僕がどうこうできることではない」としたが、「(復帰すれば)チーム一丸となってやっていきたい。自分も戦力になれるように、頑張りたい」と意気込んだ。

 プロ15年目で、黒田、新井らと“同志”的存在の司令塔の復帰は、チームの再加速の力になるはずだ。

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo