7日、マツダスタジアムで行われた広島対巨人のセ・リーグの首位攻防戦は、劇的な幕切れだった。6−7の1点ハインドで9回裏を迎えた広島は、2死ランナーなしの場面で2番菊池涼介のソロ本塁打で同点に追いつく。続く3番丸佳浩が四球で出塁すると、4番新…

7日、マツダスタジアムで行われた広島対巨人のセ・リーグの首位攻防戦は、劇的な幕切れだった。

6−7の1点ハインドで9回裏を迎えた広島は、2死ランナーなしの場面で2番菊池涼介のソロ本塁打で同点に追いつく。続く3番丸佳浩が四球で出塁すると、4番新井貴浩が、レフトへサヨナラ勝ちを決める二塁打を放った。

広島の連敗は4でストップ。巨人は、首位攻防カード3連勝のチャンスを逃した。首位広島と2位巨人のゲーム差は、再び5.5に広がった。

TBS系『S☆1』に出演する野村克也元監督は、「ストッパーとしての職場が合っているのか?」と、リードを守れなかった巨人の澤村拓一のストッパーとしての適性に疑問を投げかけた。「点を与えてはいけない場面なのはもちろんだが、慎重になりすぎるのもよくない。ストッパーとはチームにとってどういうものか。巨人は、チームとしてもう一度考え直した方がいいと思う。彼が少ない点差を守り切るという役割に向いているのかどうか。私は合っていないような気がします」

7月12日に最大11ゲームもあった両チームの差は、この首位攻防3連戦を迎える前には、6.5ゲーム差にまで縮まっていた。巨人にとっては、3連勝で一気に3.5ゲーム差まで縮められるチャンスだったが、「今日の勝利は広島にとって大きな1勝。巨人は勢いをつけて、広島に乗り込んでき
た。本来なら3連敗してもおかしくないような対戦だったのだから。巨人にとっては痛い1敗。広島には安ど感が生まれ、これで余裕も出てくるでしょう。これから、ますます1試合1試合が大きな意味のあるものになっていく。そして、野球の怖さ、1球の大事さを身を持って体験して、選手は大きくなっていく。終盤戦が楽しみですね」

広島が25年ぶりのリーグ優勝を果たすか。巨人が待ったをかけるか。ノムさんも楽しみにするセ・リーグの首位争いに注目したい。


※野村元監督のコメントの詳細は、今夜0:00から放映の『S☆1』(TBS系)「ノムさんのぼやき解説」コーナーをご覧ください。