リオデジャネイロオリンピックの女子7人制ラグビー(セブンズ)が、8月6日にデオドロスタジアムで開幕。初日は、出場12チームが4チームずつ3組に分かれてのプール戦をそれぞれ2試合おこない、2連勝したオーストラリア、ニュージーランド、フランス…

 リオデジャネイロオリンピックの女子7人制ラグビー(セブンズ)が、8月6日にデオドロスタジアムで開幕。初日は、出場12チームが4チームずつ3組に分かれてのプール戦をそれぞれ2試合おこない、2連勝したオーストラリア、ニュージーランド、フランス、カナダ、そしてイギリスが、準々決勝進出を決めた。

 女子セブンズのオリンピックデビューとなった歴史的な第1戦はフランスとスペインが戦い、24-7でフランスが制した。トライ第1号はフランスのカミーユ・グラシノーだった。

 第1シードのオーストラリアは、コロンビアから9トライを挙げて53-0と圧倒すると、第2戦では、アメリカに競り勝って白星発進したフィジーを36-0で退け、危なげなく勝ち進んでいる。

 同じく金メダル候補のニュージーランドは、別次元のスピードでケニアとスペインを翻弄。昨年のワールドラグビー女子セブンズ最優秀選手であるポーシャ・ウッドマンと、2013年に同賞を受賞しているカイラ・マカリスターが抜群のキレで、競い合うかのように2人とも2試合で4トライずつ挙げている。

 開催国のブラジルは、初戦で強豪のイギリス相手に善戦したものの、3-29で黒星発進。前半は攻守ともアグレッシブで3-7と競ったが、後半は次第に集中力を欠き、終盤にトライを重ねられた。カナダとの2戦目はリスタートのキックオフボールをなかなか確保できず、相手ペースの時間が続き、不安定なラインアウトや雑なプレーも響いて、0-38で敗れている。

 そのブラジルと同じプールCに入った日本も、初日は残念な結果に終わった。第1戦でカナダに0-45、第2戦はイギリスに0-40と連続で大敗し、8強入りはかなり厳しくなった。

 しかし、0勝2敗の日本だが、まだ準々決勝進出の可能性は残っている。2日目におこなわれるプール最終戦でブラジルに勝つことが絶対条件で、各プール3位のなかで成績上位2チームに入ればベスト8となるため、得失点差も重要となってくる。
 ラスト2枠を争うライバルになりそうなのはプールAのアメリカとフィジー、プールBのスペインとケニアだが、日本は得失点差でも後れをとっており、ブラジル戦は大差での勝利が求められる。

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