6月8日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)大会14日目。男子シングルス準決勝、男子ダブルス決勝、女子シングルス決勝、車いす男子シングルス決勝…

6月8日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)大会14日目。男子シングルス準決勝、男子ダブルス決勝、女子シングルス決勝、車いす男子シングルス決勝、車いす男子ダブルス決勝、車いす女子シングルス決勝、車いす女子ダブルス準決勝・決勝が行われた。

男子シングルス準決勝、雨天順延のため翌日に持ち越しとなっていた、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)の試合が再開。ジョコビッチは2-6、6-3、5-7、7-5、5-7で敗れ、同大会3年ぶりの決勝進出とはならなかった。

ジョコビッチは2018年「ウィンブルドン」「全米オープン」、そして2019年「全豪オープン」で優勝。今大会、自身2度目のグランドスラム4大会連続優勝を目指していたが、その道は途絶えた。

一方、5セットのフルマッチを戦い抜き勝利したティームは、試合後のオンコートインタビューで「ローランギャロスでは初めて5セットマッチをやりましたが、初めてにしては良い試合だったんじゃないかと思います」「テニス界でトップの選手3人と一緒に準決勝に進出することができたのは、本当に素晴らしいことです」と喜びを語った。

女子シングルス決勝では、第8シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が世界38位マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)と対戦。バーティが6-1、6-3で圧勝し、自身初のグランドスラム優勝を果たした。

この試合、バーティは立ち上がりから4ゲーム連取しボンドルソバを圧倒。第2セットも19歳の新鋭に対し、流れを渡さずにストレートで栄冠を手にした。

またバーティはこの優勝により、週明けに発表される最新の世界ランキングでキャリアハイを更新する2位に浮上する予定だ。

車いすの部では、女子シングルス決勝で、第2シードの上地結衣(日本/エイベックス)が第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)と対戦。上地は1-6、0-6で敗れ「全仏オープン」3連覇、4度目の優勝とはならなかった。

また、同日上地はジュリア・カポッチ(イタリア)とのペアで、車いす女子ダブルス準決勝に登場。第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)/アニーク・ファンクォト(オランダ)と対戦し、残念ながらフルセットの末敗れた。

車いす男子ダブルス決勝では、グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)/国枝慎吾(日本/ユニクロ)が第1シードのステファン・ウッデ(フランス)/ニコラ・パイファー(フランス)と対戦。フェルナンデス/国枝が2-6、6-2、10-8と逆転勝利で優勝を果たした。

◇   ◇   ◇

【6月8日 主な試合結果】

◆男子シングルス

準決勝

〇[4]ドミニク・ティーム(オーストリア)6-2、3-6、7-5、5-7、7-5 ●[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

◆男子ダブルス

決勝

〇ケビン・カービッツ(ドイツ)/Andreas Mies(ドイツ)6-2、7-6(3) ●ジェレミー・シャルディ(フランス)/ファブリス・ マルタン(フランス)

◆女子シングルス

決勝

〇[8]アシュリー・バーティ(オーストラリア)6-1、6-3 ●マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)

◆車いす男子シングルス

決勝

〇[2]グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)6-1、6-3 ●ゴードン・リード(イギリス)

◆車いす男子ダブルス

決勝

〇グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)/国枝慎吾(日本/ユニクロ)2-6、6-2、10-8 ●[1]ステファン・ウッデ(フランス)/ニコラ・パイファー(フランス)

◆車いす女子シングルス

決勝

〇[1]ディーダ・デ グロート(オランダ)6-1、6-0 ●[2]上地結衣(日本/エイベックス)

◆車いす女子ダブルス

準決勝

〇[1]ディーダ・デ グロート(オランダ)/アニーク・ファンクォト(オランダ)3-6、6-4、10-4 ●ジュリア・カポッチ(イタリア)/上地結衣(日本/エイベックス)

決勝

〇[1]ディーダ・デ グロート(オランダ)/アニーク・ファンクォト(オランダ)6-1、6-1 ●[2]マジョレーン・バイス(オランダ)/サビーネ・エラルブロック(ドイツ)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Clive Mason/Getty Images)