文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦

シューティングガードの1番手、流出は大きなインパクトに

千葉ジェッツは今日、石井講祐を自由交渉選手リストへ公示したことを発表した。

石井は千葉の地元である船橋の出身。東海大を経て富士通へ入社、サラリーマン選手を経て千葉の練習生となり、プロ契約を勝ち取るに至った苦労人。それでも在籍4年目となったBリーグ初年度の2016-17シーズンには先発46試合と主力に定着し、『Bリーグの時代』になって千葉ジェッツが強豪へと駆け上がるのと足並みを揃えるようにレベルアップを続けてきた。

攻守にオールラウンドな能力を安定して発揮できる選手となった石井は、天皇杯3連覇、今シーズンのレギュラーシーズン最高勝率など、千葉の躍進を支える存在となっていた。

今シーズンは45.2%という数字で『ベスト3ポイントシュート成功率賞』を受賞している。

自由交渉選手リストに載ること自体が退団決定というわけではないが、今回のクラブからは双方合意の上で来シーズンの契約継続をしないことも発表されている。石井はクラブのリリースを通じて、次のような挨拶の言葉を送っている。「練習生の頃から温かく応援していただき、自分をここまで育ててくれた事には感謝しかありません。チームを離れる事にはなりますが、選手としてのキャリアはまだまだあるので、更に成長出来るようにがんばっていきます」

石井が務めたシューティングガードのポジションには、昨夏に田口成浩が加入し、原修太を含めた3人でローテーションを回していた。短い時間ながら富樫勇樹と西村文男のツーガード起用も機能していたし、昨シーズンにはアキ・チェンバースが先発に据えられてもいた。それでも基本的にはシューティングガードの1番手は石井が長く務めていた。石井が抜けてもローテーションを回す駒としては足りているが、やはり彼が抜けるインパクトは大きい。

もう一つ気になるのは、石井の移籍先。攻守両面でレベルの高いプレーを、しかも安定してこなすことができる石井は、どのクラブも欲しがる戦力。31歳と年齢的に若くはないが、ここ数年の成長ぶりを見ると今が全盛期と言っていい充実ぶりだ。千葉を出るからには、優勝を狙える強豪に移籍すると見ていいだろう。Bリーグの勢力図を変える移籍になる可能性もある。

また、千葉は同じくトレイ・ジョーンズも契約満了とともに退団することを発表している。