「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)の大会4日目。男子シングルス2回戦で第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界82位のジョーウィルフリード・…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)の大会4日目。男子シングルス2回戦で第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界82位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を4-6、6-4、6-4、6-4で下し、5年連続6度目となる3回戦進出を果たした。その錦織の試合を、WOWOWの解説であり日本テニス協会公認S級エリートコーチの坂本正秀さんが振り返った。

坂本さんは「錦織選手にとって非常にタフな試合だったと思います。ローランギャロスという完全アウェーのなかで、ツォンガは攻撃的に打ってくるので難しかったと思いますが、それでも4セットというのは妥当だと思います」 と、地元フランスの強豪が相手ではあるものの、世界7位としての実力を錦織が見せたことを語っている

「何よりも本人が終わったあと非常に嬉しそうでしたし、疲れよりも安堵感が大きかったみたいで、どんなスコアであれ良い形で勝てたのが良かったのだと思います。また大事なところでのリターンが良かったです」

その錦織は3回戦で第31シードのラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦する。2月のクレーコート大会「ATP500 リオデジャネイロ」で優勝を飾っており、錦織も試合後のインタビューでは「初対戦ですね。彼も良いテニスをしますし、特にクレーで強い相手だと思うので頑張りたいと思います」と語っている。

次戦のポイントとして、坂本さんは球足の遅いクレーコートではあるが、錦織らしいテンポの速いテニスが重要になると語る。

「クレーコートで非常に上手い選手ですし、今日よりももっとラリーが長くなると思うので、体力面でのセーブも考えると今日見せた攻撃的なプレー、先にストレートに打つ、チャンスがあればネットに出るといった錦織選手らしいテンポの速いテニスが鍵になると思います」

1回戦、2回戦ともに地元勢との試合となり、完全アウェーの中で戦い抜いた錦織。3回戦でも華麗なプレーを見せ、勝利してくれることを期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」での錦織圭

(photo by Jon Bromley/Action Plus via Getty Images)