日本人投手のルーキーイヤーでの2桁勝利到達は7人目。デイブ・ロバーツ監督は試合後、先発ローテーションを支える右腕を「見れば見るほど、もっと好きになる」と称えた。■6回途中で降板もしっかりゲーム作る、「求める以上の仕事をしてくれた」 ドジャー…

日本人投手のルーキーイヤーでの2桁勝利到達は7人目。デイブ・ロバーツ監督は試合後、先発ローテーションを支える右腕を「見れば見るほど、もっと好きになる」と称えた。

■6回途中で降板もしっかりゲーム作る、「求める以上の仕事をしてくれた」

 ドジャースの前田健太投手は4日(日本時間5日)、敵地でのロッキーズ戦に先発し、5回2/3を4安打2失点で10勝目(7敗)を挙げた。日本人投手のルーキーイヤーでの2桁勝利到達は7人目。デイブ・ロバーツ監督は試合後、先発ローテーションを支える右腕を「見れば見るほど、もっと好きになる」と称えた。

 前田は過去2度の対戦で13回を投げて1失点と抑えていたロッキーズ相手にこの日も好投。1点リードの4回にダールに逆転2ランを浴びるも、チームが5回に再逆転。前田は6回2死からレイノルズにレフト前ヒットを浴びたところで降板した。2番手バエズが後続を立つと、ドジャースは救援陣が無失点リレーを見えて4-2で勝利した。

 クオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)まで1アウトで降板。ただ、ロバーツ監督は「彼の状態を考えると、またここの標高が高いことを考えると、求める以上の仕事をしてくれたと思う。バエツは3日投げていなかったし、ケンタには自信を持って降板してほしかった。もちろん、続投も考えたし、レイノルズをアウトに仕留めてほしかったが、スライダーがちょっと高めだったので、バエツを投入したかった」と評価した。

 この3連戦では2日(同3日)にマッカーシーが3回3失点、3日(同4日)にスチュワートが4回9失点で降板していた。それだけに、6回途中までであっても、しっかりゲームを作った前田は大きな役割を果たしたと、指揮官は称賛する。

■イニング数はチームトップに、「彼がここまでやると思っていたか?」の質問には…

「ここ(コロラド)では我慢の戦いだった。ケンタの球数は多かったけど、5回2/3を投げてくれた。これは本当に質の高い先発だった。ブルペンをリセットすることができたし、今日使った投手は十分休養を取れていたから、いい球を投げられていた。我々の現状、今日の試合前の状況を考えても、ケンタの今夜の投球は大きな意味がある」

 22試合目の登板で、長期離脱しているエース左腕カーショー(11勝)に続いて2桁勝利に到達。イニングをなかなか稼ぐことができていないとはいえ、しっかりとローテを守っており、125回2/3という投球回数はチームでトップとなった。

「彼がここまでやると思っていたか?」と聞かれた指揮官は「正直言うと、ケンタの場合、(投げる)姿を見れば見るほど、もっと好きになるし、彼のタフさを信じることができる。このチームは選手が互いを刺激を受けて高め合うという話もしたが、彼はそのリストのトップにいる。チーム状況を把握して、マウンドに上がるたびにクオリティスタートを目指してくれるし、それ以上のことを成し遂げてくれている」と再び賛辞を並べた。

 首位ジャイアンツとは2.5ゲーム差の2位。優勝争いを繰り広げるチームの中で、前田が欠かせない存在となっていることは間違いない。