女子シングルス世界6位のペトラ・クビトバ(チェコ)が、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)欠場を発表した。現在、年間最終戦「WTAファイナルズ・…

女子シングルス世界6位のペトラ・クビトバ(チェコ)が、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)欠場を発表した。

現在、年間最終戦「WTAファイナルズ・深セン」への出場権を巡る「レース・トゥ・深セン」では1位のクビトバ。「全仏オープン」の結果次第では、世界ランキング1位の可能性もあった。

自身のTwitterアカウントで以下のように欠場理由を説明している。

「ローラン・ギャロス(全仏オープン)を欠場することをアナウンスしなくてはならず、とてもガッカリしています。私は数週間左腕の痛みがあったし、昨夜のMRIでグレード2の損傷が確認されました。今日プレイした場合、残念ながらさらに悪化する可能性があります」

クビトバは自己最高世界2位。グランドスラムでは、2011年、2014年の「ウィンブルドン」でタイトルを獲得している。しかし2016年の12月、自宅でナイフを持った男に襲われ利き手である左手に怪我を負った。手術を余儀なくされ、回復には5ヶ月余りを要した。一時復帰は困難かもしれないとまで言われていたが、2017年の「全仏オープン」で見事復帰を果たした。

そして記憶に新しい2019年1月の「全豪オープン」決勝、大坂なおみ(日本/日清食品)とフルセット激闘を繰り広げた。また、2月に大坂が世界1位となった最初の大会で初戦敗退となった際には、記者会見で「彼女ならきっと大丈夫です」とエールを贈っている。

そんなクビトバは「2年前、私はここローラン・ギャロスでカムバックしたので、今年ここでプレーできないのは本当に残念なことです。これは非常につらい決断ですが、大会の成功を祈ってますし2020年に戻ってくるのを楽しみにしています」とコメント。

クビトバがしっかりと怪我を回復させ、また元気にコートに戻ってくるのを待ちたい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」のクビトバ

(Photo by Francois Nel/Getty Images)