「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)に第1シードとして出場するノバク・ジョコビッチ(セルビア)。2018年「ウィンブルドン」から現在3大会連続グ…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)に第1シードとして出場するノバク・ジョコビッチ(セルビア)。2018年「ウィンブルドン」から現在3大会連続グランドスラム優勝を果たしている彼は、今大会で自身2度目のグランドスラム4大会連続優勝を目指す。

過去にグランドスラム4大会連続優勝を2度も達成した選手はオープン化前、1962年と1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)ただ一人。しかもレーバーは、2度とも年間グランドスラム(年内に4大会を全て制覇)による偉業達成だった。1968年のオープン化以降では、まだ2度達成者はいない。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、ジョコビッチは「全仏の優勝には、特別なモチベーションと理由を持っている。グランドスラム4大会を制するチャンスだ。3年前にもしたが、だからこそまた達成できると信じるだけの理由になっている」と自信をのぞかせた。

「12ヶ月後の今、グランドスラム3大会で勝ち、世界ランキング1位だ。もちろん今大会に向かうにあたってはいつもと違う感じがする。もっと自信があるし、うまくいけばいい2週間になるだろう」

一方、ライバルのラファエル・ナダル(スペイン)は前年優勝者として、また前人未踏の記録を更新すべく自身12度目の「全仏オープン」優勝を目指す優勝筆頭候補の一人だ。

ジョコビッチはナダルについて「主な優勝候補として彼以外を選ぶのはフェアではないと思う。全仏で何度も優勝しているからね。彼がキャリアを通してパリのクレーコートで負けたことがあるのは、何回だったか、2回だけじゃないだろうか?」と評した。

「だから、彼をとても尊敬している。もちろん、いつでも。(直前の大会)ローマでいい試合をした。彼の方が素晴らしい選手だった。ただただ強すぎだった。私はマドリードとローマで素晴らしい数週間を過ごしたと思うけれど、数試合で長時間だったり夜遅くに終わったりしたから、決勝で自分はたぶんガス欠気味だった」

偉業を目指すジョコビッチは27日の大会2日目に、世界44位ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)との1回戦を迎える。試合は日本時間22時頃に開始予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」で練習中のジョコビッチ

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)