前後半で明暗が分かれた。昨年度大学選手権ベスト8の強豪・東海大との一戦。アグレッシブな攻守で、前半を33-0と圧倒するも、後半にほころびが生まれ24失点。最終的に40-24で勝利を収めたが、後味の悪い結果となった。◆5・19 招待試合(静…

 前後半で明暗が分かれた。昨年度大学選手権ベスト8の強豪・東海大との一戦。アグレッシブな攻守で、前半を33-0と圧倒するも、後半にほころびが生まれ24失点。最終的に40-24で勝利を収めたが、後味の悪い結果となった。

◆5・19 招待試合(静岡県草薙総合運動場)

▼対東海大戦

 ○明治40{33-0、7-24}24東海大

 前半のリードを守り切った。開始4分、敵陣ゴール前のラインアウトモールから、この日スタメン出場のフッカー松岡賢太(商4=京都成章)が先制のトライ。接点やエリアの勝負、ボール支配率でも優位に立った明治がゲームの主導権を掌握した前半。その後も順当に得点を重ね、33点の大量リードで折り返した。後半に入ると、東海大の武器であるモールに苦戦。接点でも劣勢に立たされる場面が増え、4連続失点を許した。それでも終了間際には、自陣ゴール前のスクラムで、低く刺さるプレッシャーをかけ続け、相手のペナルティーを誘発。宿敵相手に16点差で逃げ切った。

 楽観視は禁物だ。前半こそ無失点に抑えたものの、後半の崩れから消化不良に終わった今試合。途中出場の辻惇朗(政経4=常翔学園)は「規律が取れず、ペナルティーも多かった」。後半18分に初トライを献上すると、細かいミスから東海大のアタックにのまれ、20分間で24失点。今回ゲームキャプテンを務めた右ウイング山村知也(営4=報徳学園)も「点を取られた後の修正が甘い」と反省を口にした。次週は法大、6月には帝京大、早稲田との連戦が控える。今回出た課題を修正し、春シーズンを全勝で飾りたい。

[高智琉大朗]

試合後のコメント

右フランカー繁松哲大(政経3=札幌山の手)

――試合を振り返っていかがですか。

 「ボールキャリーは個人的に結構良かったのですが、求められているのが、タックルの方なので。タックル回数をもっと増やしていきたいです」

――今季の目標は何ですか。

 「昨年度は秋に(スタメン)落ちちゃったので。春の上のままキープして、大学選手権でスタメンで出られるようにしたいです」

左センター小幡将己(文3=石見智翠館)

――後半のディフェンスの課題はどこにありますか。

 「東海大のアタックは敵陣に入って、ラインアウトモールを組むことが強みなので、ハーフウェーくらいのときに自分たちがペナルティーをしたり、ミスをしたりして相手の強みのスクラムをさせてしまったのが、後手に回ってしまった要因です」

辻惇

――今後意識していくことは何ですか。

 「リザーブなら、後半から入った時にしっかり明治のペースを崩さない。もしペースが悪かったとしても自分が入って声を出して、もう一回ペースを立て直すというリザーブを目指していきたいです」