春季リーグ戦最終節となる東大戦。先発の高島泰都投手(法2=滝川西)が先制点を許したものの、その後は追加点を与えず。打撃陣は4回裏の攻撃を皮切りに打線がつながり、計11得点で7回コールド勝ちを収めた。◆4・6~6・2 東京六大学春季リーグ戦…

 春季リーグ戦最終節となる東大戦。先発の高島泰都投手(法2=滝川西)が先制点を許したものの、その後は追加点を与えず。打撃陣は4回裏の攻撃を皮切りに打線がつながり、計11得点で7回コールド勝ちを収めた。

◆4・6~6・2 東京六大学春季リーグ戦(早大伏見グラウンド他)

◆5・18 対東大1回戦(ネッツ多摩昭島スタジアム)

○明大11―1東大 

1回戦1234567
東大01000001
明大0006221×11

 煮え切らない結果だった。 先発した高島は初回を三者凡退に抑えたが、続く2回表から制球が乱れ、先頭打者に四球を与えてピンチを招く。悪い流れを断ち切りたいところだったが、7番打者に中前適時打を浴び先制点を許す。その後は力押しのピッチングで4回まで無失点に切り抜け、マウンドを服部航平投手(政経4=浜松西)に託した。最終7回表まで追加点を許さなかったが「ボールが抜けていた」(服部)。3回を投げて、与えた四球は4つと不安の残るピッチングとなった。

 「相手からもらった点数が全て」(千田京平主将・農4=花巻東)。投手を援護したい打撃陣だったが、3回までチャンスはつくるも無得点。迎えた4回裏、高桑一真外野手(商3=日大二)が相手の失策で出塁すると、その後計五つの四球をもらい逆転に成功。さらに3番・原晟也内野手(情コミ2=彦根東)の適時三塁打でこの回一挙6得点を挙げた。4回裏の攻撃で火がついた明大打線は7回までに4点を追加しコールド勝ち。相手のミスから流れを引き寄せ快勝を飾った。

 望みを全国へ。「修正力が課題」(高島)。関東大会、リーグ戦と投手陣の活躍が目立った明大。しかし今試合は投手の四球や失策など細かいミスが目立ち懸念は拭えない。 「全日本では相手も強くなるのでこのままだと勝てない」(千田主将)。8月に控えている全日本選手権に向けて、最終戦をモノにし「気持ち良く勝って終わりたい」(千田主将)。

[岩田純]

試合後のコメント

千田主将

――ミーティングで上がった課題は何ですか。

 「収穫は特にないですし、でも次勝って気持ち良く終わろうと言いました」

――明日の最終戦に向けて一言お願いします。

 「本当に最後の最後なので勝ち切ります」

服部

――反省点は何ですか。

 「ボールが抜けてしまって、抑えないといけない場面を修正できずにいて、それを毎イニング繰り返してしまったことです」

高島 

――試合を振り返っていかがですか。

 「初回は良いリズムで攻撃に入れましたけど、次の回に1点取られたのでそこは反省したいです」

――意識したことはありますか。

 「まっすぐで押していこうと思いましたけど、ちょっと高めに浮いていたので途中から多少甘くなっても高さだけ意識して投げました」

――最近のチーム状況はいかがですか。

 「前半で勝てるチームに勝てなかったので雰囲気が落ちたこともありました。しかし、全日本があるからそこに向けて頑張ろうと思えました。優勝は消えましたけど、目の前のチームに勝とうと切り替えて自分たちのやりたいことを試合で出そうとしました」