「BNL イタリア国際」(イタリア・ローマ/5月13~19日/クレーコート)準々決勝前、右手の怪我により棄権した大坂なおみ(日本/日清食品)。自身のSNSアカウントで棄権の経緯を説明した。大坂は、日本語と英語の両方で投稿。日本語では次のよう…

「BNL イタリア国際」(イタリア・ローマ/5月13~19日/クレーコート)準々決勝前、右手の怪我により棄権した大坂なおみ(日本/日清食品)。自身のSNSアカウントで棄権の経緯を説明した。

大坂は、日本語と英語の両方で投稿。日本語では次のように説明するとともに、ファンへのメッセージを送っている。

「朝起きたら右手に痛みがあり、何とかなるかと思って練習しようとしたけど無理でした。大会関係者とファンの皆様には本当に申し訳ないです。こんな残念な状況に終わってしまったけど、今年のローマでは楽しく過ごせました。ラブユー、来年又。」

WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、痛めたのは右手の親指とのこと。

大坂は「(私のクレーコートシーズンは)山あり谷ありです」「でも、必ずしもそれは浮き沈みがあるということではありません。考えてみると、間違いなく向上しているからです」と前を向くことを忘れなかった。

「すべての試合で、私はたくさんのことを学びました。私は学んだことを次の試合に取り入れようとして、それはうまくいったと思います」

一方で今回の怪我については、多少の心配も口にした。

「今回怪我した部分は、非常に厄介です。腹筋を痛めた時は対処のしようがありましたが、今回は原因が分かりません。なぜ痛めたのか分からないんです。予防可能な怪我と、様子を見るしかないものとがあると思います」

大坂は今回棄権とはなったが、「BNL イタリア国際」でここまで勝ち進んできたことと、世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が2回戦で敗退したことにより、26日に開幕する「全仏オープン」では日本人勢として初めて第1シードで出場することが決まっている。

大坂は前週のマドリードで「私はみなさんにランキングのことはあまり気にしないと言いますが、正直、ぜひとも『全仏オープン』で世界No.1としてプレーしたいんです。グランドスラムではまだ第1シードとしてプレーしたことがないので」と胸の内を明かしていた。

右手の怪我が気がかりだが、まずはしっかりと休養を取り、「全仏オープン」第1シードとして活躍することを期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「BNL イタリア国際」での大坂なおみ

(Photo by Paolo Bruno/Getty Images)